1.5. コマンドラインを使用した LDAP エントリーの削除
LDAP ディレクトリーからエントリーを削除できますが、削除できるのは子エントリーのないエントリーのみです。たとえば、uid=user,ou=People,dc=example,dc=com
エントリーがまだ存在している場合は、ou=People,dc=example,dc=com
エントリーを削除できません。
1.5.1. ldapdelete を使用したエントリーの削除
ldapdelete
ユーティリティーを使用すると、1 つまたは複数のエントリーを削除できます。たとえば、uid=user,ou=People,dc=example,dc=com
エントリーを削除するには、次のコマンドを実行します。
# ldapdelete -D "cn=Directory Manager" -W -H ldap://server.example.com -x "uid=user,ou=People,dc=example,dc=com"
1 つの操作で複数のエントリーを削除するには、それらのエントリーをコマンドに追加します。
# ldapdelete -D "cn=Directory Manager" -W -H ldap://server.example.com -x "uid=user1,ou=People,dc=example,dc=com" "uid=user2,ou=People,dc=example,dc=com"
関連情報
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ldapdelete(1)
man ページ
1.5.2. ldapmodify を使用したエントリーの削除
ldapmodify
ユーティリティーを使用してエントリーを削除するには、changetype: delete
操作を使用します。たとえば、uid=user,ou=People,dc=example,dc=com
エントリーを削除するには、次のコマンドを実行します。
# ldapmodify -D "cn=Directory Manager" -W -H ldap://server.example.com -x dn: uid=user,ou=People,dc=example,dc=com changetype: delete