5.12. 仮想マシンのリソース
仮想マシンのリソースを設定する方法は、特にサービスの定義にグループ化されない点など、他のクラスターリソースとは異なります。Red Hat Enterprise Linux 6.2 リリース以降、
ccs コマンドを使用してクラスター内で仮想マシンを設定する場合、--addvm (addservice オプションではなく) を使用できます。これにより、クラスター設定ファイルの rm 設定ノードで直接 vm リソースが定義されることになります。
仮想マシンのリソースには、少なくとも
name 及び path 属性が必要です。name 属性は libvirt ドメインの名前と一致し、path 属性は共有の仮想マシン定義が格納されるディレクトリを指定します。
注記
クラスター設定ファイルの
path 属性は、個々のファイルへのパスではなく、パス指定又はディレクトリの名前です。
仮想マシンの定義が
/mnt/vm_defs と呼ばれる共有ディレクトリに格納されている場合、次のコマンドは guest1 と呼ばれる仮想マシンを定義することになります。
ccs -h node1.example.com --addvm guest1 path=/mnt/vm_defs
# ccs -h node1.example.com --addvm guest1 path=/mnt/vm_defs
このコマンドを実行すると、次の行が
cluster.conf ファイルの rm 設定ノードに追加されます。
<vm name="guest1" path="/mnt/vm_defs"/>
<vm name="guest1" path="/mnt/vm_defs"/>