2.5. リモート監視アクセスの設定


chronyc ユーティリティーは、次の方法を使用して chronyd にアクセスできます。

  • IPv4 または IPv6
  • root および chrony ユーザーがローカルでアクセスできるドメインソケット

デフォルトでは、chronyc は、Unix ドメインソケットに接続します。デフォルトのパスは /var/run/chrony/chronyd.sock です。この接続が失敗した場合、chronyc は 127.0.0.1 に接続を試み、さらに ::1 に接続を試みます。

chronyd の動作に影響しない次の監視コマンドのみが、ネットワークに許可されています。

  • activity
  • manual list
  • rtcdata
  • smoothing
  • sources
  • sourcestats
  • tracking
  • waitsync

デフォルトでは、このコマンドが許可されるのは、ローカルホスト (127.0.0.1 または ::1) のものだけになります。

その他のコマンドはすべて、Unix ドメインソケットのみを介して許可されます。ネットワーク上で送信されると、たとえローカルホストであっても、chronydNot authorised エラーを返します。

以下の手順では、chronyc を使用して chronyd にリモートでアクセスする方法を説明します。

手順

  1. /etc/chrony.conf ファイルに以下を追加して、chrony がローカルインターフェイスでリッスンするように設定します。

    bindcmdaddress 0.0.0.0
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    および

    bindcmdaddress ::
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  2. リモート IP アドレス、ネットワーク、サブネットからのコマンドを許可します。

    /etc/chrony.conf ファイルに以下の内容を追加します。

    cmdallow 192.168.1.0/24
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    cmdallow 2001:db8::/64
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  3. ファイアウォールでポート 323 を開き、リモートシステムからの接続を許可します。

    # firewall-cmd --permanent --add-port=323/udp
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  4. ファイアウォール設定を再読み込みします。

    # firewall-cmd --reload
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat