2.7. NTP クライアントの監視


chronyd Network Time Protocol (NTP) サーバーにアクセスしたクライアントのリストを表示します。この情報は、どのクライアントがアクティブに同期しているかを確認し、その接続履歴を確認するのに役立ちます。

前提条件

  • chronyd サービスが実行中である。
  • chronyd が NTP クライアントを許可するように設定されています。たとえば、/etc/chrony.confallow ディレクティブを追加します。

手順

  1. chronyc clients コマンドを使用してクライアントのリストを表示します。

    # chronyc clients
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  2. コマンドの出力を確認します。

    Hostname                          NTP  Drop  Int  IntL  Last  Cmd  Drop  Int  Last
    ====================================================================================
    client1.example.net 			   10 	  0    6 	 - 	 10s 	0 	  0    6   12s
    client2.example.net 			    8 	  0	   6 	 - 	 25s 	0 	  0    6   28s
    desktop-192-0-2-100.example.net 	3 	   	   6 	 - 	  9s 	0 	  0    6   11s
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    出力のフィールドには以下が含まれています。

    • Hostname: クライアントのホスト名または IP アドレス。
    • NTP: クライアントから受信した NTP パケットの数。
    • Drop: 主にレート制限が原因で chronyd によってドロップされたパケットの数。
    • Int: クライアントのポーリング間隔 (秒単位)(2 を底とする対数値、例: 6 = $2^6$ = 64 秒)。
    • IntL: レート制限がアクティブな場合のクライアントの平均ポーリング間隔 (秒単位)。クライアントに対してレート制限が現在アクティブでない場合、このフィールドには '-' が表示されます。
    • Last: このクライアントから最後の NTP パケットを受信してからの経過時間。この値は、同期されているクライアントや、最近同期されたクライアントを確認するために使用します。
    • Cmd: クライアントから受信した chronyc (監視) コマンドパケットの数。

      注記

      クライアントの数が多く、コマンドの応答が遅い場合は、DNS ルックアップを実行していることが原因である可能性があります。ホスト名の解決を無効にして、代わりに IP アドレスを表示するには、-n オプションを使用してください。

      +

      # chronyc -n clients
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      重要

      デフォルトでは、chronyd は最大 4,096 台のクライアントを監視します。これより多くのクライアントがある場合は、/etc/chrony.conf ファイルの clientloglimit を使用すると、メモリー制限を引き上げることができます。例: clientloglimit 10000000

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