4. Driver Updates
4.1. All Architectures
General Driver/Platform Updates
- ALSA の Intel High Definition Audio ドライバがアップデートされました。
- AMD ATI 統合チップセットの HDMI (高品質マルチメディアインターフェイス) オーディオサポートがアップデートされました。
- 以下の Wacom グラフィックテーブルが
linuxwacom
ドライバを介してサポートされるようになりました。- Cintiq 20WSX
- Intuos3 4x6
- Emulex Fibre Channel Host Bus Adapter の
lpfc
ドライバが 8.2.0.33.2p にアップデートされました。これにより以下を含むアップストリームの変更が適応されました。- NETLINK_SCSITRANSPORT ソケットが使用されるようになりました。
- 初期化されないノードアクセスの問題が解決されました。
- NPIV が有効である場合に echotest の障害を起こす原因となっていたバグを修正しました。
- ファイバチャネルの認証に
fcauthd
1.19 が必要になりました。
dm-multipath
に IBM DS4000 のインボックスサポートが含まれました。ixgbe
ドライバが 82598AT デュアルポートアダプタと 82598 CX4 アダプタをサポートするようになりました。jsm
ドライバがアップデートされ、Digi Neo PCI Express 4 HiProfile
I/O アダプタに対するサポートが追加されました。- hp-ilo ドライバが追加され、HP Integrated Lights Out (iLO) 技術がサポートされるようになりました。
radeon_tp
ドライバが今リリースより完全にサポートされるようになりました。このドライバーは ATI R500/R600 チップセットを有効にします。radeon_tp
ドライバは以下のような機能も提供します。- R500/R600 チップセットでのモードセッティング
- R500 チップセットでの 2D アクセラレーション
- R600 チップセットでのシャドウフレームバッファアクセラレーション
- 本リリースでは、
powernow-k8
ドライバがロード可能なモジュールとして同梱されました。これにより、カーネルをアップグレードしなくても既存のドライバフレームワーク (Red Hat Driver Update Model や Dell DKMSなど) がpowernow-k8
ドライバの更新を RPM パッケージとしてユーザーに配信することができます。 - 本リリースではレガシープリンタをサポートするため
pnm2ppa
が再追加されましたが、これは非奨励のサポートであるため、今後のメジャーリリースではサポートが廃止される予定です。 ccid
ドライバがリベースされ、USB Smartcard キーボードのサポートが追加されました。- USB ビデオデバイスの
uvcvideo
ドライバが Red Hat Enterprise Linux 5.3 のカーネルに追加されました。
Network
- Broadcom NetXtreme II ネットワークカードの
bnx2
ドライバがバージョン 1.7.9 に更新されました。今回の更新では、ブート時にシステムがパニックする原因となっていたバグを修正するため、bnx2
を使用するコントローラのイーサネットリングバッファオプションが修正されました。 - Intel PRO/1000 イーサネットデバイスの
e1000e
ドライバがアップストリームバージョン 0.3.3.3-k2 にアップデートされました。このアップデートにより、サポート対象デバイスの EEPROM および NVM が書き込み保護されるようになりました。 - Intel Gigabit Ethernet Adapter の
igb
ドライバがバージョン 1.2.45-k2 にアップデートされ、82576 ベースのデバイスのサポートが追加されました。 - Intel(R) 10 Gigabit PCI Express ネットワークデバイスの
ixgbe
ドライバがバージョン 1.3.18-k4 にアップデートされました。 niu
ドライバが Red Hat Enterprise Linux 5.3 に追加され、Sun CP3220 システム上の 10Gbps イーサネットデバイスをサポートするようになりました。- Intel PRO Wireless デバイスの
ipw2100
ドライバとipw2200
ドライバが Linux Kernel 2.6.25 から Red Hat Enterprise Linux 5.3 にバックポートされました。 - Broadcom Wireless デバイスの
bcm43xx
ドライバが Linux Kernel 2.6.25 から Red Hat Enterprise Linux 5.3 へバックポートされました。 - ワイヤレスデバイスの
ieee80211
サポートコンポーネントが Linux Kernel 2.6.25 から Red Hat Enterprise Linux 5.3 にバックポートされました。 - ZyDas Wireless デバイスの
zd1211rw
ドライバが更新され、前回の non-mac80211 バージョンと Linux 2.6.25 以前のバージョンが合致されました。 iwlwifi
ドライバがバージョン 2.6.26 よりアップデートされ、iwl4965
ワイヤレスデバイスに対して 802.11n のサポートが追加されました。また、ドライバの 2.6.26 バージョン以前のバグ修正についても一部がバックポートされたドライバに盛り込まれました。- Myricom Myri-10G イーサネットデバイス向けの
myri10ge
ドライバがバージョン 1.3.2-1.269 にアップデートされました。 - NetXen ネットワークカードの
netxen
ドライバがバージョン 3.4.18 にアップデートされました。 - Broadcom Everest ネットワークデバイスの
bnx2x
ドライバーがバージョン 1.45.23 にアップデートされ、57711 ハードウェアのサポートが追加されました。 forcedeth-msi
ドライバがアップデートされ、リンクアップ検出が正しく行われない原因となっていたバグが修正されました。- Atheros ワイヤレスデバイスの
ath5k
ドライバが Linux Kernel 2.6.26 から Red Hat Enterprise Linux 5.3 にバックポートされました。 - Ralink ワイヤレスデバイスの
rt2x00
ドライバが Linux Kernel 2.6.26 から Red Hat Enterprise Linux 5.3 にバックポートされました。 - Realtek ワイヤレスデバイスの
rtl8180
ドライバとrtl8187
ドライバ が Linux Kernel 2.6.26 から Red Hat Enterprise Linux 5.3 にバックポートされました。
Storage
- 3ware SATA RAID Controller の
3w-xxxx
ドライバがバージョン 1.26.03 にアップデートされました。これにより、以下を含むアップストリームの変更が適用されました。- 2GB 以上の RAM を持つシステムで 3ware 7000 または 8000 シリーズのカードを使用するとデータが破損する原因となっていたバグが修正されました。
- 4GB 以上の RAM を持つシステムで 3ware 8006 シリーズのカードを使用しても、Anaconda が 64 ビットアーキテクチャでハングしなくなりました。
__tw_shutdown()
を実行すると irq ハンドラが開放されるようになりました。これにより、シャットダウン中に割り込みが共有された場合に、ヌルポインタの間接参照を防止します。- モードページをキャッシュするための RCD ビットが有効になりました。
ioctl
リセットとscsi
リセットがシリアライズされ、衝突しないようになりました。
- 3ware SATA RAID Controller の
3w-9xxx
ドライバがバージョン 2.26.08 にアップデートされました。このアップデートにより以下を含むアップストリームの変更が適応されました。- 4GB 以上の RAM を持つシステムでも
pci_unmap_single()
コールが正しく機能するようになりました。 - 書き込み遅延の原因となっていたバグが修正されました。
- 64 ビットに障害が発生すると DMA マスクの設定が 32 ビットに戻るようになりました。
- 3ware 9690SA SAS Controller Device に対するサポートが追加されました。
megaraid_sas
ドライバがバージョン 4.01-rh1 にアップデートされました。今回のアップデートでは以下を含むバグ修正が適応されました。MFI_POLL_TIMEOUT_SECS
が 60 秒になりました。- フレーム数の計算によりチップのリセットやコマンドのタイムアウトが継続して発生する原因となっていたバグが修正されました。
- LSI Generation 2 Controller (0078、0079) に対するサポートが追加されました。
- ファームウェアのシャットダウンを改良するため、シャットダウンルーチンで DCMD をシャットダウンするコマンドが追加されました。
- ハードウェア Linux ドライバで予期せぬ割り込みの原因となっていたバグが修正されました。
- QLogic Fibre Channel Host Bus Adapter の
qla2xxx
ドライバがアップデートされ、ISP84XX タイプのカードに対するサポートが追加されました。 - エミュレートする仮想 SCSI (vSCSI) デバイスの
ibmvscsi
ドライバがアップデートされ、仮想化されたテープデバイスをサポートするようになりました。 lpfc
ドライバがバージョン 8.2.0.30 にアップデートされました。このアップデートにより、以下を含むバグ修正や機能の向上が適応されました。- PowerPC アーキテクチャにおける PCI アダプタの EEH (拡張エラー処理) が改良されました
- サポート対象の NPIV 仮想ポートの数が増えました
- I/O キューの深さを制御するドライバロジックが改良されました
- FCoE (ファイバチャネルオーバーイーサネット) アダプタのサポートが追加されました
- 新しいハードウェアに対し、SAN からのブートがサポートされるようになりました
- HP Smart Array コントローラの
cciss
ドライバがバージョン 3.6.20-RH2 にアップデートされました。