第2章 Red Hat Cluster Suite コンポーネントの要約
この章では、Red Hat Cluster Suite コンポーネントの要約を提供し、以下のようなセクションで構成 されています:
2.1. クラスタコンポーネント
表2.1「Red Hat Cluster Suite ソフトウェアサブシステムコンポーネント」 summarizes Red Hat Cluster Suite components.
機能 | コンポーネント | 説明 |
---|---|---|
Conga | luci | リモート管理システム - 管理ステーション |
ricci | リモート管理システム - 管理下ステーション | |
Cluster Configuration Tool | system-config-cluster | グラフィカル環境でクラスタ設定の管理に使用するコマンド。 |
CLVM (Cluster Logical Volume Manager) | clvmd | LVM メタデータを分配するデーモンはクラスタ全域に渡り更新をします。これはクラスタ内の 全てのノードで稼働中である必要があり、クラスタ内ノードの1つでこのデーモンが稼働していない 場合は、エラーが発生します。 |
lvm | LVM2 ツール。LVM2 用のコマンドラインツールを提供します。 | |
system-config-lvm | LVM2 用のグラフィカルユーザーインターフェイスを提供します。 | |
lvm.conf | LVM 設定ファイル。完全なパスは /etc/lvm/lvm.conf. です。 | |
CCS (Cluster Configuration System) | ccs_tool | ccs_tool はクラスタ設定システム(CCS) の一部です。 これは、CCS 設定ファイルのオンラインアップデートを実行するのに使用されます。更に、 クラスタ設定ファイルを GFS 6.0 (及びそれ以降) で作成された CCS アーカイブから Red Hat Cluster Suite のこのリリースで使用される XML 形式設定形式にアップグレードするのにも 使用されます。 |
ccs_test | ccsd を介して設定ファイルから情報を取り出すのに使用される 診断とテストのコマンド。 | |
ccsd | 全てのクラスタノードで稼働し、クラスタソフトウェアに設定ファイルデータを 提供する CCS デーモン。 | |
cluster.conf | これがクラスタ設定ファイルです。完全なパスは /etc/cluster/cluster.conf | |
CMAN (Cluster Manager) | cman.ko | CMAN 用のカーネルモジュール |
cman_tool | これは、CMAN に対する管理用フロントエンドです。CMAN の開始と停止をし、投票(votes)などの内部パラメータの変更をすることができます。 | |
dlm_controld | カーネル内の dlm を管理する為の cman init スクリプトで開始されるデーモン; ユーザーによる使用はありません。 | |
gfs_controld | カーネル内の gfs を管理する為の cman init スクリプトで開始されるデーモン; ユーザーによる使用はありません。 | |
group_tool | フェンシング、 DLM、 GFS 及びデバグ情報取得に関連したグループのリストを得るのに使用 されます; RHEL 4 で cman_tool services 提供したものを 含みます。 | |
groupd | openais /cman と dlm_controld /gfs_controld /fenced の間にインターフェイスを与える為に cman init スクリプトで開始されるデーモン; ユーザーによる使用はありません。 | |
libcman.so.<version number> | cman.ko と交流する必要のあるプログラム用のライブラリ。 | |
rgmanager (Resource Group Manager) | clusvcadm | 手動で、クラスタ内のユーザーサービスを有効化、無効化、移動、再開始するのに使用されるコマンド。 |
clustat | ノードメンバーシップと実行中のサービスを含むクラスタのステータス表示に使用される コマンド。 | |
clurgmgrd | サービスの開始、無効化、移動、再開始を含むユーザーサービス要求の処理に使用されるデーモン。 | |
clurmtabd | クラスタ化した NFS マウント表の処理に使用されるデーモン。 | |
Fence | fence_apc | APC パワースイッチ用の フェンス エージェント |
fence_bladecenter | Telnet インターフェイスのある IBM Bladecenter 用の フェンス エージェント | |
fence_bullpap | Bull Novascale PAP (Platform Administration Processor)インターフェイス用の フェンス エージェント | |
fence_drac | Dell Remote Access Card 用の フェンシング エージェント | |
fence_ipmilan | LAN 上にある IPMI(Intelligent Platform Management Interface)で制御されるマシン用の フェンス エージェント | |
fence_wti | WTI パワースイッチ用の フェンス エージェント | |
fence_brocade | Brocade ファイバーチャンネルスイッチ用の フェンス エージェント | |
fence_mcdata | McData ファイバーチャンネルスイッチ用の フェンス エージェント | |
fence_vixel | Vixel ファイバーチャンネルスイッチ用の フェンス エージェント | |
fence_sanbox2 | SANBox2 ファイバーチャンネルスイッチ用の フェンス エージェント | |
fence_ilo | HP ILO インターフェイス用の フェンス エージェント(旧名 fence_rib) | |
fence_rsa | IBM RSA II 用の I/O フェンシング エージェント | |
fence_gnbd | GNBD ストレージで使用される フェンス エージェント | |
fence_scsi | SCSI 固執予約用の I/O フェンシング エージェント。 | |
fence_egenera | Egenera BladeFrame システムで使用される フェンス エージェント | |
fence_manual | 手動交流の為の フェンス エージェント。注記: このコンポーネントは実稼働環境用にはサポートがありません。 | |
fence_ack_manual | fence_manual エージェント用のユーザーインターフェイス。 | |
fence_node | 単独ノード上で I/O フェンシング を実行するプログラム。 | |
fence_xvm | Xen 仮想マシン用の I/O フェンシング エージェント | |
fence_xvmd | Xen 仮想マシン用の I/O フェンシング エージェントホスト。 | |
fence_tool | フェンス ドメインに参加と退出をするプログラム。 | |
fenced | I/O フェンシング デーモン | |
DLM | libdlm.so.<version number> | DLM (Distributed Lock Manager)サポート用のライブラリ |
GFS | gfs.ko | GFS ファイルシステムを実装するカーネルモジュールであり、GFS クラスタノード上に ロードされます。 |
gfs_fsck | アンマウントされた GFS ファイルシステムを修理するコマンド | |
gfs_grow | マウントされた GFS ファイルシステムを拡張するコマンド | |
gfs_jadd | マウントした GFS ファイルシステムへジャーナルを追加するコマンド | |
gfs_mkfs | ストレージデバイス上に GFS ファイルシステムを作成するコマンド | |
gfs_quota | マウントした GFS ファイルシステム上で割り当てを管理するコマンド | |
gfs_tool | GFS ファイルシステムを設定、又はチューンするコマンド。このコマンドは ファイルシステムについて種々の情報を収集することもできます。 | |
mount.gfs | mount(8) と呼ばれるマウントヘルパー; ユーザーによる使用はありません。 | |
GNBD | gnbd.ko | クライアント上で GNBD デバイスドライバーを実装するカーネルモジュール |
gnbd_export | GNBD サーバー上で GNBD の作成、エキスポート、及び管理をするコマンド | |
gnbd_import | GNBD クライアント上で GNBD のインポートと管理をするコマンド | |
gnbd_serv | ノードがローカルストレージをネットワーク上にエキスポートできるようにするサーバーデーモン。 | |
LVS | pulse | This is the controlling process which starts all other daemons related to LVS routers. At boot time, the daemon is started by the /etc/rc.d/init.d/pulse script. It then reads the configuration file /etc/sysconfig/ha/lvs.cf . On the active LVS router, pulse starts the LVS daemon. On the backup router, pulse determines the health of the active router by executing a simple heartbeat at a user-configurable interval. If the active LVS router fails to respond after a user-configurable interval, it initiates failover. During failover, pulse on the backup LVS router instructs the pulse daemon on the active LVS router to shut down all LVS services, starts the send_arp program to reassign the floating IP addresses to the backup LVS router's MAC address, and starts the lvs daemon. |
lvsd | lvs デーモンは、 pulse によって コールされるとアクティブな LVS router 上で稼働します。このデーモンは設定ファイル /etc/sysconfig/ha/lvs.cf を読み込み、IPVS routing 表の構築と維持の為に ipvsadm ユーティリティをコールし、そして各設定済の LVS サービスの 為に nanny プロセスを割り当てます。nanny が 実サーバーの停止を報告した場合、lvs は ipvsadm に対して、IPVS routing 表からその実サーバーを取り除くように指示します。 | |
ipvsadm | このサービスはカーネル内の IPVS routing 表をアップデートします。 lvs デーモンは、ipvsadm をコールすることにより、 LVS をセットアップして管理し、IPVS routing 表内のエントリの追加、変更、削除をします。 | |
nanny | nanny 監視デーモンはアクティブな LVS router 上で稼働します。 このデーモンを通じて、アクティブな LVS router はそれぞれの実サーバーの健全性を決定し、 オプションとして、その担当負荷を監視します。別のプロセスがそれぞれの実サーバー上で定義された 各サービス用に稼働します。 | |
lvs.cf | これは、LVS 設定ファイルです。このファイル用の完全パスは /etc/sysconfig/ha/lvs.cf です。直接的に、又は間接的に全てのデーモンは このファイルからその設定情報を取り寄せます。 | |
Piranha Configuration Tool | これは、LVS の監視、設定、及び管理用のウェブベースのツールです。これが /etc/sysconfig/ha/lvs.cf LVS 設定ファイルを維持する為の デフォルトのツールとなります。 | |
send_arp | このプログラムは、浮動 IP アドレスがフェイルオーバーの間に1つのノードから別の ノードに移動する場合に ARP ブロードキャストを送信します。 | |
Quorum ディスク | qdisk | CMAN / Linux クラスタ用のディスクベースの定員数(quorum)デーモン。 |
mkqdisk | クラスタ Quorum ディスクユーティリティ。 | |
qdiskd | クラスタ Quorum ディスクデーモン。 |