前書き


1. ドキュメント規則

本ガイドでは、いくつかの規則を使用して特定の単語やフレーズを強調表示し、特定の情報への注意を促しています。

1.1. 誤字規則

特定の単語や句に注意を促すために 4 つの誤字規則を使用しています。これらの規則や、これらが適用される状況は以下のとおりです。
Mono-spaced Bold
シェルコマンド、ファイル名、パスなど、システム入力を強調表示するために使用されます。キーとキーの組み合わせを強調表示するのにも使用されます。以下に例を示します。
現在の作業ディレクトリーのファイル my_next_bestselling_novel のファイルの内容を表示するには、シェルプロンプトで cat my_next_bestselling_novel コマンドを入力し、Enter を押してコマンドを実行します。
上記には、ファイル名、シェルコマンドおよびキーが含まれます。これはすべて mono-spaced bold で示され、コンテキストにより区別可能なものになります。
キーの組み合わせは、キーの組み合わせの各パーツをつなげるプラス記号によって個別のキーと区別できます。以下に例を示します。
Enter を押してコマンドを実行します。
Ctrl+Alt+F2 を押して、仮想端末に切り替えます。
最初の例では、押す特定のキーを強調表示しています。2 つ目の例は、同時に押す 3 つのキーのセットというキーの組み合わせを強調表示しています。
ソースコードについて記述では、クラス名、メソッド、関数、変数名、および段落内で記述された戻り値は、mono-spaced boldで示されます。以下に例を示します。
ファイル関連クラスには、ファイルシステムの filesystem、ファイルの file、ディレクトリーの dir が含まれます。各クラスには、独自の関連付けられたパーミッションセットがあります。
Proportional Bold
これは、アプリケーション名、ダイアログボックステキスト、ラベルが付いたボタン、チェックボックスおよびラジオボタン、メニュータイトルおよびサブメニュータイトルなど、システムで発生した単語またはフレーズを示します。以下に例を示します。
メインメニューバーから System Preferences Mouse を選択して、Mouse Preferences を起動します。Buttons タブで、Left-handed mouse のチェックボックスを選択し、Close をクリックして、左から右に主要なマウスボタンを切り替えます (左側のマウスは適切なマウスになります)。
特殊文字を gedit ファイルに挿入するには、メインメニューバーから Applications Accessories Character Map を選択します。次に、Character Map メニューバーから Search Find… を選択し、Search フィールドに文字の名前を入力して Next をクリックします。目的の文字は Character Table に強調表示されます。この強調表示した文字をダブルクリックして、Text to copy フィールドに配置し、Copy ボタンをクリックします。次に、ドキュメントに戻り、gedit メニューバーから Edit Paste を選択します。
上記のテキストにはアプリケーション名、システム全体のメニュー名および項目、アプリケーション固有のメニュー名、GUI インターフェース内のボタンおよびテキストなどがあります。すべては proportional bold で示され、コンテキストと区別できます。
Mono-spaced Bold Italic または Proportional Bold Italic
mono-spaced bold または proportional bold のいずれでも、イタリックを追加すると、置換または変数テキストが表示されます。イタリックは、状況に応じて変化するテキストや、文字を入力しないテキストを表します。以下に例を示します。
ssh を使用してリモートマシンに接続するには、シェルプロンプトで ssh username@domain.name を入力します。リモートマシンが example.com で、そのマシンのユーザー名が john の場合は、ssh john@example.com と入力します。
mount -o remount file-system コマンドは、名前付きのファイルシステムを再マウントします。たとえば、/home ファイルシステムを再マウントする場合、コマンドは mount -o remount /home になります。
現在インストールされているパッケージのバージョンを表示するには、rpm -q package コマンドを使用します。結果は以下のようになります: package-version-release
上記の太字のイタリック体の用語、username、domain.name、file-system、package、version、および release に注意してください。各単語はプレースホルダーで、コマンドの発行時に入力するテキストまたはシステムによって表示されるテキストのどちらかになります。
作業のタイトルを示す標準的な使用法のほかに、イタリックは新用語と重要な用語の最初の使用を示します。以下に例を示します。
Publican は DocBook 公開システムです。

1.2. 引用規則

端末の出力およびソースコードの一覧は、周りのテキストから視覚的に表示されます。
端末に送信される出力は mono-spaced roman にセットされて表現されます。
books        Desktop   documentation  drafts  mss    photos   stuff  svn
books_tests  Desktop1  downloads      images  notes  scripts  svgs
ソースコードの一覧も mono-spaced roman にセットされますが、構文の強調表示が以下のように追加されます。
static int kvm_vm_ioctl_deassign_device(struct kvm *kvm,
                 struct kvm_assigned_pci_dev *assigned_dev)
{
         int r = 0;
         struct kvm_assigned_dev_kernel *match;

         mutex_lock(&kvm->lock);

         match = kvm_find_assigned_dev(&kvm->arch.assigned_dev_head,
                                       assigned_dev->assigned_dev_id);
         if (!match) {
                 printk(KERN_INFO "%s: device hasn't been assigned before, "
                   "so cannot be deassigned\n", __func__);
                 r = -EINVAL;
                 goto out;
         }

         kvm_deassign_device(kvm, match);

         kvm_free_assigned_device(kvm, match);

out:
         mutex_unlock(&kvm->lock);
         return r;
}

1.3. 注記および警告

最後に、3 つの視覚的スタイルを使用して、見落とす可能性のある情報に注意を促します。

注記

注記とは、タスクへのヒント、ショートカット、または代替アプローチです。注意を無視しても悪い結果を招くことはありませんが、便利なヒントを見逃してしまう可能性があります。

重要

見落としやすい詳細のある重要なボックス: 現行セッションにのみ適用される設定変更や、更新を適用する前に再起動が必要なサービスなどです。「Important」というラベルが付いたボックスを無視しても、データが失われることはありませんが、スムーズな操作が行えないことがあります。

警告

警告は無視すべきではありません。警告を無視すると、データが失われる可能性があります。
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