5.3. DNS 設定のカーネルパラメーター
カーネル引数を使用すると、起動時に DNS over TLS (DoT) を有効にし、システムの DNS 解決動作を設定できます。
rd.net.dns-resolve-mode
解決時にグローバル設定の DNS サーバーをどのように使用するかを定義します。次のモードは、カーネル引数と NetworkManager.conf
のグローバル設定の両方に関連します。
exclusive
-
カーネル引数または
NetworkManager.conf
で指定された DNS サーバーのみを使用します。接続から取得された DNS サーバーへのフォールバックを禁止します。このモードは現在dnsconfd
プラグインにのみ関連します。 prefer
- 一般的なクエリーの接続から取得された DNS サーバーを使用することを禁止します。ただし、クエリーが接続によって設定されたドメインのサブドメインである場合を除きます。
backup
- グローバル設定とネットワーク接続の両方から取得された DNS サーバーをマージして、同じ目的で使用します。
rd.net.dns-servers
使用する DNS サーバーのリストを設定します。複数の DNS サーバーを定義するには、rd.net.dns
を複数回設定します。
rd.net.dns=dns+tls://<server_ip_1>#<dns_server_hostname_1> rd.net.dns=dns+tls://<server_ip_2>#<dns_server_hostname_2>
rd.net.dns=dns+tls://<server_ip_1>#<dns_server_hostname_1> rd.net.dns=dns+tls://<server_ip_2>#<dns_server_hostname_2>
以下に例を示します。
rd.net.dns=dns+tls://198.51.100.143#dot.dns.example.com rd.net.dns=dns+tls://203.0.113.1#dot.dns.example.net
rd.net.dns=dns+tls://198.51.100.143#dot.dns.example.com rd.net.dns=dns+tls://203.0.113.1#dot.dns.example.net
rd.net.dns-backend
バックエンド DNS リゾルバーを指定します。dnsconfd
に設定すると、システムが dnsconfd
をローカル DNS キャッシュ設定デーモンとして使用します。
dnsconfd
は、DNS キャッシュ、分割 DNS、DNS over TLS、およびその他の DNS 機能のセットアップを簡素化します。