検索

6.11. IPsec 接続を高速化するために、ESP ハードウェアオフロードの自動検出と使用を設定

download PDF

Encapsulating Security Payload (ESP) をハードウェアにオフロードすると、Ethernet で IPsec 接続が加速します。デフォルトでは、Libreswan は、ハードウェアがこの機能に対応しているかどうかを検出するため、ESP ハードウェアのオフロードを有効にします。機能が無効になっているか、明示的に有効になっている場合は、自動検出に戻すことができます。

前提条件

  • ネットワークカードは、ESP ハードウェアオフロードに対応します。
  • ネットワークドライバーは、ESP ハードウェアのオフロードに対応します。
  • IPsec 接続が設定され、動作する。

手順

  1. ESP ハードウェアオフロードサポートの自動検出を使用する接続の /etc/ipsec.d/ ディレクトリーにある Libreswan 設定ファイルを編集します。
  2. 接続の設定で nic-offload パラメーターが設定されていないことを確認します。
  3. nic-offload を削除した場合は、ipsec を再起動します。

    # systemctl restart ipsec

検証

ネットワークカードが ESP ハードウェアオフロードサポートに対応している場合は、以下の手順に従って結果を検証します。

  1. IPsec 接続が使用するイーサネットデバイスの tx_ipsec および rx_ipsec カウンターを表示します。

    # ethtool -S enp1s0 | egrep "_ipsec"
         tx_ipsec: 10
         rx_ipsec: 10
  2. IPsec トンネルを介してトラフィックを送信します。たとえば、リモート IP アドレスに ping します。

    # ping -c 5 remote_ip_address
  3. イーサネットデバイスの tx_ipsec および rx_ipsec カウンターを再度表示します。

    # ethtool -S enp1s0 | egrep "_ipsec"
         tx_ipsec: 15
         rx_ipsec: 15

    カウンターの値が増えると、ESP ハードウェアオフロードが動作します。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.