検索

35.4. ExchangeHelper クラス

download PDF

概要

org.apache.camel.util.ExchangeHelper クラスは、プロセッサーの実装に役立つメソッドを提供する Apache Camel のユーティリティークラスです。

エンドポイントの解決

static resolveEndpoint() メソッドは、ExchangeHelper クラスの最も有用なメソッドの 1 つです。プロセッサー内でこれを使用して、その場で新しい Endpoint インスタンスを生成します。

例35.6 resolveEndpoint() メソッド

public final class ExchangeHelper {
    ...
    @SuppressWarnings({"unchecked" })
    public static Endpoint
    resolveEndpoint(Exchange exchange, Object value)
        throws NoSuchEndpointException { ... }
    ...
}

resolveEndpoint に対する最初の引数はエクスチェンジインスタンスで、2 番目の引数は通常エンドポイント URI 文字列です。例35.7「File エンドポイントの作成」 では、エクスチェンジインスタンス exchange から新しい File エンドポイントを作成する方法を示しています。

例35.7 File エンドポイントの作成

Endpoint file_endp = ExchangeHelper.resolveEndpoint(exchange, "file://tmp/messages/in.xml");

エクスチェンジアクセサーのラップ

ExchangeHelper クラスは、Exchange クラスの対応する getBeanProperty() メソッドをラップする getMandatoryBeanProperty() 形式の static メソッドを複数提供します。これらの違いは、オリジナルの getBeanProperty() アクセサーは、対応するプロパティーが利用できない場合に null を返し、ラッパーメソッド getMandatoryBeanProperty() は、Java の例外を投げることです。以下のラッパーメソッドが ExchangeHelper クラスに実装されています。

public final class ExchangeHelper {
    ...
    public static <T> T getMandatoryProperty(Exchange exchange, String propertyName, Class<T> type)
        throws NoSuchPropertyException { ... }

    public static <T> T getMandatoryHeader(Exchange exchange, String propertyName, Class<T> type)
        throws NoSuchHeaderException { ... }

    public static Object getMandatoryInBody(Exchange exchange)
        throws InvalidPayloadException { ... }

    public static <T> T getMandatoryInBody(Exchange exchange, Class<T> type)
        throws InvalidPayloadException { ... }

    public static Object getMandatoryOutBody(Exchange exchange)
        throws InvalidPayloadException { ... }

    public static <T> T getMandatoryOutBody(Exchange exchange, Class<T> type)
        throws InvalidPayloadException { ... }
    ...
}

交換パターンのテスト

一部の交換パターンは、In メッセージの保持に対応しています。また、一部の交換パターンは、Out メッセージの保持にも対応しています。エクスチェンジオブジェクトが In メッセージまたは Out メッセージを保持することができるかどうかを簡単に確認するために、ExchangeHelper クラスは以下のメソッドを提供しています。

public final class ExchangeHelper {
    ...
    public static boolean isInCapable(Exchange exchange) { ... }

    public static boolean isOutCapable(Exchange exchange) { ... }
    ...
}

In メッセージの MIME コンテンツタイプを取得します。

エクスチェンジの In メッセージの MIME コンテンツタイプを確認する場合、ExchangeHelper.getContentType(exchange) メソッドを呼び出すことでアクセスすることができます。これを実装するには、ExchangeHelper オブジェクトは In メッセージのヘッダー Content-Type の値を確認します。このメソッドはヘッダー値を設定するため、基礎となるコンポーネントに依存します。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.