第8章 Karaf での Fuse スタンドアロンのアップグレード
Fuse on Apache Karaf のアップグレードメカニズムを使用すると、更新バージョンの Fuse on Karaf を再インストールする必要なく、Apache Karaf コンテナーに修正を適用できます。アップグレードによりデプロイされたアプリケーションで問題が発生した場合に、アップグレードをロールバックすることもできます。
アップグレードインストーラーファイルは、Fuse on Apache Karaf をインストールのに使用するファイルと 同じもの です。
アップグレードのインストーラーファイルを取得するには、Red Hat カスタマーポータルの Downloads ページに移動し、Fuse on Apache Karaf のインストールアーカイブの最新バージョンをダウンロードします (例: fuse-karaf-7.10.0.fuse-7_10_0-00010-redhat-00001.zip
)。
8.1. Fuse on Karaf のアップグレードによる影響
アップグレードのメカニズムは、バンドル JAR および 静的ファイル (たとえば etc/
ディレクトリー下の設定ファイルなど) を含む、すべての インストールファイルへの更新を行うことができます。Fuse on Apache Karaf のアップグレードプロセス:
- バンドル JAR、設定ファイル、および静的ファイルを含むすべてのファイルを更新します。
-
現在のコンテナーインスタンス (および
data/
ディレクトリー下のランタイムストレージ) とベースのインストール両方にパッチを適用します。したがって、パッチはコンテナーインスタンスの削除後に維持されます。 - 機能リポジトリーファイルおよび機能自体を含む、Karaf 機能に関連するすべてのファイルを更新します。そのため、ロールアップパッチ後にインストールされる機能はすべて、パッチが適用された正しい依存関係を参照します。
-
必要な場合は、設定ファイル (例:
etc/
にあるファイル) を更新し、パッチによる設定変更に伴う設定変更を自動的にマージします。マージの競合が発生した場合は、処理方法の詳細についてパッチログを確認してください。 - マージの競合のほとんどは、自動的に解決されます。たとえば、パッチメカニズムはプロパティーファイルのプロパティーレベルで競合を検出します。プロパティーを変更したのがユーザーなのかパッチなのかを検出します。一方だけがプロパティーを変更している場合、変更が保持されます。
(静的ファイルを含む) インストールに加えられた すべての 変更を追跡し、パッチをロールバックできるようにします。
注記ロールアウトパッチメカニズムは、内部の git リポジトリー (
patches/.management/history
の場所にある) を使用して、変更を追跡します。