第2章 Fuse Online のアップグレード
OCP 4.x の場合、Fuse 7.8 のインストール方法 (インストールスクリプトまたは OperatorHub を使用) に関係なく、OpenShif tOperatorHub を使用して Fuse7.8 から 7.9 にアップグレードします。
OCP 3.11 の場合は、インストールスクリプトを使用して Fuse 7.8 から 7.9 にアップグレードします。
Fuse 7.9 へのアップグレードにより、既存のインテグレーションを変更する必要があるかどうかを判断する必要があります。変更が必要ない場合でも、稼働中のインテグレーションを再パブリッシュする必要があります。
2.1. OperatorHub (OCP 4.x) を使用した Fuse Online のアップグレード
OpenShift OperatorHub を使用して Fuse Online 7.9 から 7.10 にアップグレードします。
- Fuse Online 7.9.x から Fuse Online 7.10.1 にアップグレードする場合は、リリースノートの Upgrading from Fuse Online 7.9.x to 7.10.1 requires manual upgrade steps の説明にしたがって、最初に Fuse Online 7.10.0 に手動でアップグレードする必要があります。
- Fuse Online 7.10 には OpenShift Container Platform (OCP) 4.6 以降が必要です。OCP 4.5 以前を使用している場合、Fuse Online 7.10 にアップグレードするには、OCP 4.6 以降にアップグレードする必要があります。
OCP 4.9 では、7.10 にアップグレードすると、Fuse Online Operator のアップグレードプロセス時に以下の警告が表示されます。
W1219 18:38:58.064578 1 warnings.go:70] extensions/v1beta1 Ingress is deprecated in v1.14+, unavailable in v1.22+; use networking.k8s.io/v1 Ingress
この警告は、クライアント (Fuse Online が Kubernetes/OpenShift API 初期化コードに使用する) が非推奨の Ingress バージョンにアクセスするために表示されます。この警告は、非推奨の API が完全に使用されていることを示すものでは なく、Fuse Online7.10 へアップグレードすることに問題はありません。
Fuse Online 7.9 から、または 7.10 の初期バージョンから、Fuse Online 7.10 の新しいバージョンへのアップグレードプロセスは、Fuse Online のインストール時に選択した Approval Strategy によって異なります。
- Automatic (自動) 更新の場合、新しいバージョンの Fuse Online Operator が使用できるようになると、人的な介入なしで OpenShift Operator Lifecycle Manager (OLM) によって、Fuse Online の稼働中のインスタンスが自動的にアップグレードされます。
- Manual (手動) 更新の場合、Operator の新しいバージョンが使用できるようになると、OLM によって更新リクエストが作成されます。クラスター管理者は、OpenShift ドキュメントの Manually approving a pending Operator upgrade セクションで説明されているように、更新リクエストを手動で承認して Fuse Online Operator を新しいバージョンに更新する必要があります。
インフラストラクチャーのアップグレード中およびアップグレード後も、既存のインテグレーションは引き続き Fuse Online ライブラリーおよび依存関係の古いバージョンで実行されます。
更新された Fuse Online バージョンで既存のインテグレーションを実行するには、インテグレーションを再パブリッシュする必要があります。