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1.6. Fuse Online のインストール

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Fuse Online は、コアインテグレーション機能をサービスとして提供する、柔軟かつカスタマイズ可能なオープンソースプラットフォームです。Operator Hub からオペレーターをインストールするための適切なパーミッションを持っている場合は、OpenShift 開発者ユーザーとして Fuse Online をインストールできます。

以下は、Operator を使用して Fuse Online をインストールする一般的な手順です。

  1. OpenShift プロジェクト (namespace) にシークレットを作成し、Fuse Online Operator が必要なインストールテンプレートにアクセスできるように、registry.redhat.io との認証を設定します。
  2. Fuse Online Operator を OpenShift プロジェクト (namespace) にインストールします。Operator はインストール後に、選択された namespace で実行されます。
  3. インストールされた Operator から Fuse Online のインスタンスを作成します。デフォルト設定でインスタンスを作成するか、インスタンスのカスタムリソースを編集してインスタンスをカスタマイズすることができます。続いて、提供された URL から Fuse Online にアクセスできます。

Operator を使用して OCP 4.x に Fuse Online をインストールする方法の詳細は、以下を参照してください。

1.6.1. コンテナーイメージの registry.redhat.io を使用した認証

Fuse コンテナーイメージを OpenShift にデプロイする前に、registry.redhat.io で認証を設定します。

前提条件

  • OpenShift Container Platform クラスターへアクセスできるクラスター管理者権限。
  • OpenShift oc クライアントツールがインストール済みであること。詳細は、OpenShift CLI のドキュメント を参照してください。

手順

  1. 管理者として OpenShift クラスターにログインします。

    oc login --user system:admin --token=my-token --server=https://my-cluster.example.com:6443
  2. Fuse をデプロイするプロジェクトを開きます。

    oc project myproject
  3. Red Hat カスタマーポータルアカウントを使用して docker-registry シークレットを作成します。PULL_SECRET_NAME は作成するシークレットに置き換えます。

    oc create secret docker-registry PULL_SECRET_NAME \
      --docker-server=registry.redhat.io \
      --docker-username=CUSTOMER_PORTAL_USERNAME \
      --docker-password=CUSTOMER_PORTAL_PASSWORD \
      --docker-email=EMAIL_ADDRESS

    以下の出力が表示されるはずです。

    secret/PULL_SECRET_NAME created
    重要

    この docker-registry シークレットを、registry.redhat.io に対して認証されるすべての OpenShift プロジェクト namespace に作成する必要があります。

  4. シークレットをサービスアカウントにリンクして、シークレットをイメージをプルするために使用します。以下は、default サービスアカウントを使用する例になります。

    oc secrets link default PULL_SECRET_NAME --for=pull

    サービスアカウント名は、OpenShift Pod が使用する名前と一致する必要があります。

  5. シークレットを builder サービスアカウントにリンクし、ビルドイメージをプッシュおよびプルするためにシークレットを使用します。

    oc secrets link builder PULL_SECRET_NAME
    注記

    Red Hat のユーザー名とパスワードを使用してプルシークレットを作成したくない場合は、レジストリーサービスアカウントを使用して認証トークンを作成できます。

関連情報

コンテナーイメージに対する Red Hat の認証に関する詳細は、以下を参照してください。

1.6.2. OperatorHub からの Fuse Online Operator のインストール

OpenShift Container Platform Web コンソールを使用して、OperatorHub から Fuse Online Operator をインストールできます。Fuse Online をインストールする各 OpenShift プロジェクト (namespace) について、以下の手順を実行します。

前提条件

  • OpenShift クラスターの管理者権限または開発者権限を持っている必要があります。開発者ユーザーの場合、Operator Hub から operator をインストールするための適切な権限がある。
  • コンテナーイメージの registry.redhat.io を使用した認証 で説明されているように、registry.redhat.io との認証を設定している。
  • oc クライアントツールがインストール済みであり、Fuse Online をインストールする OCP クラスターに接続されている必要がある。

手順

  1. Web ブラウザーで OpenShift コンソールに移動し、管理者または開発者のクレデンシャルを使用してコンソールにログインします。
  2. 管理者としてログインしている場合には、Operators をクリックした後、OperatorHub をクリックします。

    開発者としてログインしている場合は、Add をクリックしてから From Catalog カードをクリックします。
  3. Filter by keyword フィールドに Fuse Online を入力します。
  4. Red Hat Integration - Fuse Online カードをクリックします。Fuse Online Operator のインストールページが開きます。
  5. Install をクリックします。Install Operator ページが開きます。

    1. 更新チャンネル は Operator の更新ストリームを定義し、サブスクライバーの更新をロールアウトするために使用されます。デフォルトチャンネル 7.n を受け入れます。n は現在の Fuse Online リリース番号に置き換えます。
    2. Installation mode では、クラスターの namespace のリストから namespace (プロジェクト) を 1 つ選択します。コンテナーイメージの registry.redhat.io による認証 で docker レジストリーシークレットを作成したときに使用したのと同じ namespace を選択します。
    3. Approval Strategy では、Automatic または Manual を選択し、Fuse Online Operator の更新が OpenShift によってどのように対処されるかを設定します。

      • Automatic (自動) 更新を選択した場合、新しいバージョンの Fuse Online Operator が使用できるようになると、人的な介入なしで OpenShfit Operator Lifecycle Manager (OLM) によって、Fuse Online の稼働中のインスタンスが自動的にアップグレードされます。
      • Manual (手動) 更新を選択した場合、Operator の新しいバージョンが使用できるようになると、OLM によって更新リクエストが作成されます。クラスター管理者は、更新リクエストを手動で承認して、Fuse Online Operator を新しいバージョンに更新する必要があります。
  6. Install をクリックし、Fuse Online Operator を指定の namespace (プロジェクト) で利用可能にします。
  7. Fuse Online がプロジェクトにインストールされていることを確認するには、Operators をクリックした後、Installed Operators をクリックして Red Hat Integration - Fuse Online がリストに表示されることを確認します。
  8. ターミナルウィンドウで、次のコマンドを入力して、(コンテナーイメージの registry.redhat.io での認証 で作成した) シークレットを Fuse Online Operator サービスアカウントにリンクします。

    oc secrets link syndesis-operator PULL_SECRET_NAME --for=pull

次のステップ

Fuse Online Operator のインストール後に、Fuse Online のインスタンスを OpenShift プロジェクトに追加します。

1.6.3. Fuse Online インスタンスの OpenShift 4.x プロジェクトへの追加

Fuse Online Operator を OpenShift 4.x プロジェクトにインストールした後に、Fuse Online のインスタンスを OpenShift プロジェクトに追加します。Fuse Online インスタンスは、開発者が Fuse Online にアクセスするために使用する URL を提供します。

前提条件

  • Fuse Online Operator は現在の OpenShift プロジェクトにインストールされます。
  • OCP 環境では、Fuse Online が使用できる永続ボリュームが少なくとも 3 つ必要です。すべての永続ボリュームには、以下の設定要件が必要です。

    • capacity.storage: 1Gi
    • accessMode: ReadWriteOnce
  • デフォルトの Fuse Online インスタンスまたはカスタマイズされたインスタンスのどちらをインストールするかを決定します。指定できるカスタムリソース設定の詳細は、インストール前にデフォルトのカスタムリソースを編集する必要がある場合 を参照してください。

手順

  1. ユーザーロールに応じて Create Syndesis ページにアクセスするには、以下の手順に従います。

    • 管理者としてログインしている場合は、以下を実行します。

      1. Operators をクリックした後、Installed Operators をクリックします。
      2. Name 列で、Red Hat Integration - Fuse Online をクリックします。Operator Details ページが開きます。
      3. Provided APIsCreate Instance をクリックします。
    • 開発者としてログインしている場合は、以下を実行します。

      1. Add をクリックしてから Operator Backed カードをクリックします。
      2. Syndesis CRD カードをクリックします。Syndesis CRD ページが開きます。
      3. Create をクリックします。

        Create Syndesis ページが開きます。
  2. 名前を入力するか、または app をデフォルトのままにします。
  3. YAML view オプションを選択して、デフォルトのカスタムリソースを表示します。
  4. 任意手順:カスタムリソースを編集します。

    指定できるカスタムリソース設定の詳細は、インストール前にデフォルトのカスタムリソースを編集する必要がある場合 および Fuse Online の設定に使用するカスタムリソース属性の説明 を参照してください。

    Fuse Online のインストールプロセスでは、カスタムリソースで指定した設定を使用して、インストールされた Fuse Online 環境の設定を決定します。

  5. Create をクリックして Fuse Online インスタンスを作成します。OpenShift は、Fuse Online の Pod、サービス、およびその他のコンポーネントを起動します。
  6. Fuse Online の URL を取得するには、以下を行います。

    1. Networking > Routes をクリックします。
    2. 正しいプロジェクトが選択されていることを確認してください。
    3. syndesis 行の Location 列で、Fuse Online の URL をクリックします。
    4. OpenShift ログインクレデンシャルを使用して、Fuse Online 環境にログインします。
  7. 他の開発者ユーザーに Fuse Online の Web コンソールへのアクセスを許可するには、管理者は以下のコマンドを使用して、各開発者ユーザーに Fuse Online がインストールされているプロジェクトの view ロールを付与する必要があります。

    oc adm policy add-role-to-user view <username> -n <project-name>

    たとえば、myfuseonline プロジェクトの view パーミッションをユーザー jdoe に付与するには、以下を実行します。

    oc adm policy add-role-to-user view jdoe -n myfuseonline

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