第5章 比較でのシステムファクトの使用
システムファクトは、システムの比較を理解するのに重要なコンポーネントです。それらを調べると、Insights for Red Hat Enterprise Linux システムインベントリーのパフォーマンスと変更に関する詳細情報が明らかになります。システムファクトは、状態が不明なシステムコンポーネントに関して警告したり、注意の必要なシステム箇所を特定します。
5.1. 比較でのシステムファクトのロール
観察されたファクト値に基づく比較状態は、システムの管理に役立ちます。ドリフトサービスは、動作が期待と異なるファクトと、状態が不明なファクトを識別します。また、注意が必要なファクトについても警告します。
Drift サービスは、確認したファクト値を異なる色で表示します。
赤いアイコンは、検証する必要のある問題を示します。
緑色のアイコンは、想定の状態または値を示します。
黒で表示され、疑問符アイコンでマークされた状態は、ファクトの予期される状態が不明であることを示します。
一部のファクトはシステム固有で、一意と見なされます。比較する値が等しい場合は、それらの状態は赤のマークが付けられます。たとえば、fqdn
と IP アドレスのファクトが赤でマークされている場合は、注意が必要です。
drift サービスでは、last_boot_time
などの他のファクトがすべての比較システムと異なることを想定します。そのようなファクトについては、違いを強調していません。サービスは、比較状態を不明 (意見なし) としてマークします。