第2章 ユーザーの削除
2.1. ユーザーとそのリソースの削除
OpenShift への管理者アクセス権を持っている場合は、Jupyter へのユーザーアクセスを取り消して、そのユーザーのリソースを Red Hat OpenShift AI から削除できます。
ユーザーとそのユーザーのリソースを削除する場合、次のタスクを実行します。
- OpenShift AI からユーザーを削除する前に、永続ボリューム要求 (PVC) 上のデータをバックアップすることをお勧めします。
- ユーザーが所有するノートブックサーバーを停止します。
- Jupyter へのユーザーアクセスを取り消します。
- OpenShift アイデンティティープロバイダーの許可されたグループからユーザーを削除します。
- ユーザーを削除した後、関連する設定ファイルを OpenShift から削除します。
2.1.1. Amazon EBS からのストレージデータのバックアップ
Red Hat は、永続ボリューム要求 (PVC) データのバックアップを定期的に作成することを推奨します。OpenShift AI をアンインストールするとすべての PVC が削除されるため、ユーザーを削除する前、および OpenShift AI をアンインストールする前にデータをバックアップすることが特に重要です。
前提条件
- OpenShift Cluster Manager の認証情報 (https://console.redhat.com/openshift/) がある。
- OpenShift Dedicated クラスターへの管理者アクセスがある。
- OpenShift Dedicated クラスターがデプロイされている Amazon Web Services (AWS) アカウントの認証情報がある。
手順
バックアップを作成する永続ボリューム (PV) の ID を確認します。
- OpenShift Dedicated Web コンソールで、Administrator パースペクティブに切り替えます。
-
Home
Projects をクリックします。 rhods-notebooks プロジェクトをクリックします。
プロジェクトの Details ページが開きます。
Inventory セクションの PersistentVolumeClaims をクリックします。
PersistentVolumeClaims ページが開きます。
バックアップを作成する永続ボリューム (PV) の ID を書き留めます。
注記AWS インスタンスでバックアップを作成するための正しい EBS ボリュームを特定するには、書き留めた永続ボリューム (PV) が必要です。
バックアップする PV が含まれる EBS ボリュームを見つけます。
詳細は、Amazon Web Services documentation: Create Amazon EBS snapshots を参照してください。
- AWS (https://aws.amazon.com) にログインし、OpenShift Dedicated クラスターがデプロイされているリージョンが表示されていることを確認します。
- Services をクリックします。
-
Compute
EC2 をクリックします。 サイドナビゲーションで Elastic Block Storage
Volumes をクリックします。 Volumes ページが開きます。
検索バーに、前の手順で書き留めた永続ボリューム (PV) の ID を入力します。
Volumes ページが再読み込みされ、検索結果が表示されます。
-
表示されているボリュームをクリックして、
kubernetes.io/created-for/pvc/namespace
タグに値rhods-notebooks
が含まれていること、およびkubernetes.io/created-for/pvc/name
タグが永続ボリュームの名前と一致していることを確認します。EC2 ボリュームは、たとえば、jupyter-nb-user1-pvc
に使用されています。
永続ボリューム (PV) が含まれる EBS ボリュームのバックアップを作成します。
バックアップを作成するボリュームを右クリックし、リストから Create Snapshot を選択します。
Create Snapshot ページが開きます。
- ボリュームの Description を入力します。
Create Snapshot をクリックします。
ボリュームのスナップショットが作成されます。
- Close をクリックします。
検証
- 作成したスナップショットは、AWS の Snapshots ページに表示されます。
2.1.2. Google Persistent Disk からのストレージデータのバックアップ
Red Hat は、永続ボリューム要求 (PVC) データのバックアップを定期的に作成することを推奨します。OpenShift AI をアンインストールするとすべての PVC が削除されるため、ユーザーを削除する前、および OpenShift AI をアンインストールする前にデータをバックアップすることが特に重要です。
前提条件
- OpenShift Cluster Manager の認証情報 (https://console.redhat.com/openshift/) がある。
- OpenShift Dedicated クラスターへの管理者アクセスがある。
- OpenShift Dedicated クラスターがデプロイされている Google Cloud Platform (GCP) アカウントの認証情報がある。
手順
バックアップを作成する永続ボリューム (PV) の ID を確認します。
- OpenShift Dedicated Web コンソールで、Administrator パースペクティブに切り替えます。
-
Home
Projects をクリックします。 rhods-notebooks プロジェクトをクリックします。
プロジェクトの Details ページが開きます。
Inventory セクションの PersistentVolumeClaims をクリックします。
PersistentVolumeClaims ページが開きます。
バックアップを作成する永続ボリューム (PV) の ID を書き留めます。
GCP インスタンスでバックアップする正しい永続ディスクを特定するには、永続ボリューム (PV) ID が必要です。
バックアップを作成する PV を含む永続ディスクを見つけます。
- Google Cloud コンソール (https://console.cloud.google.com) にログインし、OpenShift Dedicated クラスターがデプロイされているリージョンが表示されていることを確認します。
- ナビゲーションメニュー (≡) をクリックし、Compute Engine をクリックします。
サイドナビゲーションの Storage で、Disks をクリックします。
Disks ページが開きます。
Filter クエリーボックスに、前の手順で書き留めた永続ボリューム (PV) の ID を入力します。
Disks ページが再読み込みされ、検索結果が表示されます。
-
表示されているディスクをクリックし、
kubernetes.io/created-for/pvc/namespace
タグに値rhods-notebooks
が含まれていること、およびkubernetes.io/created-for/pvc/name
タグが永続ボリュームの名前と一致していることを確認します (例:jupyterhub-nb-user1-pvc
)。
永続ボリューム (PV) が含まれる永続ディスクをバックアップします。
上部のナビゲーションから CREATE SNAPSHOT を選択します。
Create a snapshot ページが開きます。
- スナップショットの一意の Name を入力します。
- Source disk の下に、バックアップを作成する永続ディスクが表示されることを確認します。
- 必要に応じて任意の設定を変更します。
CREATE をクリックします。
永続ディスクのスナップショットが作成されます。
検証
- 作成したスナップショットは、GCP の Snapshots ページに表示されます。