4.3. オブジェクトストレージエンドポイントの概要
OpenShift AI でオブジェクトストレージが正しく設定されるようにするには、サポートされているさまざまな種類のオブジェクトストレージに合わせてエンドポイントを正しくフォーマットする必要があります。これらの手順は、Amazon S3、MinIO、またはその他の S3 互換ストレージソリューションのエンドポイントをフォーマットし、設定エラーを最小限に抑え、互換性を確保するためのものです。
適切にフォーマットされたエンドポイントは接続を可能にし、誤った設定のリスクを軽減します。オブジェクトストレージの種類に応じて適切なエンドポイント形式を使用します。不適切なフォーマットにが原因で、接続エラーが発生したり、ストレージリソースへのアクセスが制限されたりする可能性があります。
4.3.1. MinIO (On-Cluster)
クラスター上の MinIO インスタンスの場合は、ローカルエンドポイント URL 形式を使用します。MinIO エンドポイントを設定するときは、次の点を確認してください。
-
MinIO のセキュリティー設定に応じて、エンドポイントの前に
http://
またはhttps://
を付けます。 - クラスター IP またはホスト名を含め、指定されている場合はポート番号も含めます。
-
MinIO インスタンスにポート番号が必要な場合は、その番号を使用します (デフォルトは通常
9000
です)。
以下に例を示します。
http://minio-cluster.local:9000
クラスターの DNS 設定とネットワーク設定を確認して、クラスター内で MinIO インスタンスにアクセスできることを確認します。
4.3.2. Amazon S3
Amazon S3 のエンドポイントを設定する場合は、リージョン固有の URL を使用します。Amazon S3 エンドポイントは通常、以下の形式に従います。
-
エンドポイントの前に
https://
を付けます。 -
形式は
<bucket-name>.s3.<region>.amazonaws.com
です。<bucket-name>
は S3 バケットの名前、<region>
は AWS リージョンコード (例:us-west-1
、eu-central-1
) です。
以下に例を示します。
https://my-bucket.s3.us-west-2.amazonaws.com
セキュリティーとコンプライアンスを強化するには、Amazon S3 バケットが正しいリージョンにあることを確認してください。
4.3.3. その他の S3 互換オブジェクトストア
Amazon S3 以外の S3 互換ストレージソリューションの場合は、プロバイダーが要求する特定のエンドポイント形式に従ってください。通常、これらのエンドポイントには以下の項目が含まれます。
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プロバイダーのベース URL。先頭に
https://
が付きます。 - プロバイダーによって指定されるバケット名およびリージョンパラメーター。
- 必要なエンドポイント形式を確認するには、S3 互換プロバイダーのドキュメントをチェックしてください。
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<bucket-name>
や<region>
などのプレースホルダー値は、特定の設定詳細に置き換えます。
S3 互換プロバイダーのエンドポイントの形式が正しくないと、アクセスが拒否される可能性があります。互換性を確保するために、ストレージプロバイダーのドキュメントで形式を常に確認してください。
4.3.4. 検証とトラブルシューティング
エンドポイントを設定したら、テストアップロードを実行するか、OpenShift AI ダッシュボードから直接オブジェクトストレージにアクセスして接続を確認します。トラブルシューティングについては、次の項目を確認してください。
- ネットワークアクセシビリティー: OpenShift AI クラスターからエンドポイントに到達できることを確認します。
- 認証: 各ストレージタイプに対して正しいアクセス認証情報を確認します。
- エンドポイントの正確性: エンドポイント URL 形式にタイプミスや不足しているコンポーネントがないか再確認します。
関連情報
- Amazon S3 リージョンとエンドポイントのドキュメント: AWS S3 ドキュメント