第6章 バグ修正
このセクションでは、Red Hat OpenShift Data Foundation 4.11 で導入された重要なバグ修正について説明します。
6.1. Multicloud Object Gateway
OpenShift Data Foundation が Microsoft Azure Government (MAG) にデプロイされている場合、マルチクラウドオブジェクトゲートウェイが間違った URL に API リクエストを送信する
以前は、デフォルトのバッキングストアに障害があり、システム全体の健全性が低下していました。これは、Multicloud Object Gateway (MCG) が、OpenShift Data Foundation がデプロイされたプラットフォームにデフォルトのバッキングストアを作成するためです。Microsoft Azure Government (MAG) の識別に問題があったため、デフォルトのバッキングストアが間違った値で作成されました。
今回の更新により、通常の Azure バッキングストアを作成する代わりに、MAG を識別するときに永続ボリューム (PV) プールが作成され、後で MAG 環境の上にバッキングストアを作成し、その新しいバッキングストアを使用することができます。
(BZ#1944572)
デフォルトのバッキングストア noobaa-default-backing-store が作成中状態のままになっている
以前は、Cloud Credentials Operator (CCO) がデフォルトのバッキングストアの作成後に資格情報を変更していました。そのため、使用されるバッキングストアは停止します。本リリースでは、デフォルトのバッキングストアの更新認証情報が修正されました。デフォルトの Multicloud Object Gateway (MCG) バッキングストアは、資格情報の変更中に作成でスタックしません。
(BZ#1992090)
接頭辞の名前が
99
と990
の場合、S3 リストは無限ループに入ります。以前は、MCG DB の開始時に照合アルゴリズムが正しく設定されていなかったため、リスト操作のクエリー結果は、Multicloud Object Gateway (MCG) が期待する順序ではありませんでした。
今回の更新により、MCG DB の開始時に新しい展開で照合アルゴリズムが正しく設定されるようになりました。これで、クエリー結果が期待どおりの順序になりました。
(BZ#2068110)