第8章 障害復旧
障害復旧 (DR) は、中断または障害が発生する場合に、組織がビジネスクリティカルな機能または通常の運用を回復し、再開するのに役立ちます。OpenShift Data Foundation は、ステートフルアプリに高可用性 (HA) および DR ソリューションを提供します。これらのソリューションは、大きく 3 つのカテゴリーに分類されます。
- Regional-DR: 潜在的なデータ損失を最小限に抑えた地域間保護 [テクノロジープレビュー]
- Metro-DR: データ損失のない単一リージョンおよびクロスデータセンターの保護 [テクノロジープレビュー]
- Stretched Cluster - Arbiter: 単一の OpenShift Data Foundation クラスターが 2 つの異なる場所間で拡張され、ストレージインフラストラクチャーに災害復旧機能を提供しますテクノロジープレビュー
8.1. Regional-DR [テクノロジープレビュー]
Regional-DR は、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes (RHACM) と OpenShift Data Foundation コンポーネントで設定され、OpenShift Container Platform クラスター全体でアプリケーションとデータのモビリティを提供します。非同期データレプリケーションに基づいて構築されているため、データが失われる可能性がありますが、さまざまな障害に対する保護を提供します。
Red Hat OpenShift Data Foundation は、ストレージプロバイダーとして Ceph に支えられており、そのライフサイクルは Rook によって管理されており、次の機能で強化されています。
- ミラーリングのプールを有効にする
- RBD プール間でイメージを自動的にミラーリングする
- Persistent Volume Claim ミラーリングごとに管理する csi アドオンを提供する
このリリースの Regional-DR は、さまざまなリージョンおよびデータセンターに展開されるマルチクラスター設定をサポートします。たとえば、2 つの異なるリージョンまたはデータセンターにある 2 つのマネージドクラスターでの 2 方向のレプリケーションをサポートします。このソリューションには、Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) と OpenShift Data Foundation Advanced SKU および関連するバンドルが含まれています。
前提条件
Red Hat OpenShift Data Foundation でサポートされる障害復旧機能では、障害復旧ソリューションを正常に実装するために以下の前提条件をすべて満たす必要があります。
- 有効な Red Hat OpenShift Data Foundation Advanced エンタイトルメント
- 有効な Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes サブスクリプション
OpenShift Data Foundation のサブスクリプションがどのように機能するかを知るには、OpenShift Data Foundation subscriptions に関するナレッジベースの記事 を参照してください。
詳細なソリューション要件は、Regional-DR requirements および RHACM requirements を参照してください。
Advanced Cluster Management を使用した Regional-DR 用の OpenShift Data Foundation の設定は、テクノロジープレビュー機能であり、テクノロジープレビューサポートの制限が適用されます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。これらの機能は、近々発表予定の製品機能をリリースに先駆けてご提供することにより、お客様は機能性をテストし、開発プロセス中にフィードバックをお寄せいただくことができます。
詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。