第6章 バグ修正


このセクションでは、Red Hat OpenShift Data Foundation 4.12 で導入された重要なバグ修正について説明します。

6.1. 障害復旧

  • async レプリケーションを 0 に設定できなくなりました

    以前は、Sync schedule に任意の値を入力できました。そのため、非同期 レプリケーションを 0 に設定でき、エラーが発生していました。今回の更新で、1 未満の値を許可しない数値入力が導入されました。async レプリケーションが正しく機能するようになりました。

    (BZ#2114501)

  • アプリケーション削除時に、Pod と PVC が正しく削除されるようになりました

    以前は、RHACM コンソールからアプリケーションを削除しても、DRPC が削除されませんでした。DRPC を削除しないと、VRG だけでなく VR も削除されません。VRG/VR が削除されない場合、PVC ファイナライザーリストがクリーンアップされず、PVC が Terminating 状態のままになります。

    今回の更新により、RHACM コンソールからアプリケーションを削除すると、必要な従属 DRPC と管理対象クラスター上の関連リソースが削除され、必要なガベージコレクションのために PVC も解放されます。

    (BZ#2108716)

  • ワークロードがフェイルオーバーまたは再配置された場所から内部 VolumeReplicaitonGroup リソースを削除しても、エラーが発生しなくなりました

    ディザスターリカバリー (DR) リコンサイラーのバグにより、ワークロードがフェイルオーバーまたは再配置されたマネージドクラスターで内部 VolumeReplicaitonGroup リソースを削除する際に、永続ボリューム要求 (PVC) が保護されていました。結果のクリーンアップ操作は完了せず、アプリケーションの DRPlacementControlPeerReady 条件が False であると報告されていました。そのため、フェイルオーバーまたは再配置されたアプリケーションを再配置または再フェイルオーバーすることができませんでした。これは、DRPlacementControl リソースの PeerReady 状態が False であると報告されていたためです。

    今回の更新により、内部 VolumeReplicationGroup リソースの削除中に PVC が再度保護されなくなったため、クリーンアップが停止する問題が回避されます。これにより、クリーンアップの自動完了後に、DRPlacementControlPeerReadyTrue とレポートされるようになりました。

    (BZ#2116605)

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