第6章 バグ修正
このセクションでは、Red Hat OpenShift Data Foundation 4.12 で導入された重要なバグ修正について説明します。
6.1. 障害復旧
async
レプリケーションを0
に設定できなくなりました以前は、
Sync schedule
に任意の値を入力できました。そのため、非同期
レプリケーションを0
に設定でき、エラーが発生していました。今回の更新で、1 未満の値を許可しない数値入力が導入されました。async
レプリケーションが正しく機能するようになりました。
アプリケーション削除時に、Pod と PVC が正しく削除されるようになりました
以前は、RHACM コンソールからアプリケーションを削除しても、DRPC が削除されませんでした。DRPC を削除しないと、VRG だけでなく VR も削除されません。VRG/VR が削除されない場合、PVC ファイナライザーリストがクリーンアップされず、PVC が
Terminating
状態のままになります。今回の更新により、RHACM コンソールからアプリケーションを削除すると、必要な従属 DRPC と管理対象クラスター上の関連リソースが削除され、必要なガベージコレクションのために PVC も解放されます。
ワークロードがフェイルオーバーまたは再配置された場所から内部
VolumeReplicaitonGroup
リソースを削除しても、エラーが発生しなくなりましたディザスターリカバリー (DR) リコンサイラーのバグにより、ワークロードがフェイルオーバーまたは再配置されたマネージドクラスターで内部
VolumeReplicaitonGroup
リソースを削除する際に、永続ボリューム要求 (PVC) が保護されていました。結果のクリーンアップ操作は完了せず、アプリケーションのDRPlacementControl
のPeerReady
条件がFalse
であると報告されていました。そのため、フェイルオーバーまたは再配置されたアプリケーションを再配置または再フェイルオーバーすることができませんでした。これは、DRPlacementControl
リソースのPeerReady
状態がFalse
であると報告されていたためです。今回の更新により、内部
VolumeReplicationGroup
リソースの削除中に PVC が再度保護されなくなったため、クリーンアップが停止する問題が回避されます。これにより、クリーンアップの自動完了後に、DRPlacementControl
のPeerReady
がTrue
とレポートされるようになりました。