第1章 概要
Red Hat OpenShift Data Foundation は、コンテナー環境向けに最適化されたソフトウェア定義のストレージです。このソフトウェアは、OpenShift Container Platform の Operator として実行されるため、コンテナーの永続ストレージ管理を高度に統合し、簡素化できます。
Red Hat OpenShift Data Foundation は、最新の Red Hat OpenShift Container Platform に統合されており、プラットフォームサービス、アプリケーションの移植性、永続性の課題に対応します。また、Red Hat Ceph Storage、Rook.io Operator および NooBaa’s Multicloud Object Gateway などのテクノロジースタックに構築された、次世代のクラウドネイティブアプリケーションに対して、非常にスケーラブルなバックエンドを提供します。OpenShift Data Foundation は、シングルノードの OpenShift クラスター用の Logical Volume Manager Storage もサポートします。詳細は、シングルノード OpenShift クラスター用の論理ボリュームマネージャーストレージの一般公開 を参照してください。
Red Hat OpenShift Data Foundation は、数多くの方法でアプリケーションのライフサイクル全体におけるユーザーエクスペリエンスを単純化し、強化する、信頼できるエンタープライズクラスのアプリケーション開発環境を提供します。
- データベースのブロックストレージを提供します。
- 継続的な統合、メッセージングおよびデータ集約のための共有ファイルストレージ。
- クラウドファースト開発、アーカイブ、バックアップ、およびメディアストレージ用のオブジェクトストレージ。
- アプリケーションとデータの飛躍的なスケーリングが可能です。
- 永続データボリュームの割り当てと割り当て解除を加速的に実行します。
- 複数のデータセンターまたはアベイラビリティーゾーンにクラスターを拡張します。
- 包括的なアプリケーションコンテナーレジストリーを確立します。
- データアナリティクス、人工知能、機械学習、ディープラーニング、および IoT (モノのインターネット) などの次世代の OpenShift ワークロードをサポートします。
- アプリケーションコンテナーだけでなく、データサービスボリュームおよびコンテナー、さらに追加の OpenShift Container Platform ノード、Elastic Block Store (EBS) ボリュームおよびその他のインフラストラクチャーサービスを動的にプロビジョニングします。
1.1. このリリースについて
Red Hat OpenShift Data Foundation 4.12 (RHSA-2023:0550 および RHSA-2023:0551) が利用可能になりました。以下では、OpenShift Data Foundation 4.12 に関連する新たな拡張機能、新機能、および既知の問題について説明します。
Red Hat OpenShift Data Foundation 4.12 は、Red Hat OpenShift Container Platform バージョン 4.12 でサポートされます。詳細は、Red Hat OpenShift Data Foundation Supportability and Interoperability Checker を参照してください。
Red Hat OpenShift Data Foundation のライフサイクル情報は、Red Hat OpenShift Container Platform ライフサイクルポリシー で、階層化された製品 (および依存関係のある製品) ライフサイクルのセクションを参照してください。