第8章 障害復旧
障害復旧 (DR) は、中断または障害が発生する場合に、組織がビジネスクリティカルな機能または通常の運用を回復し、再開するのに役立ちます。OpenShift Data Foundation は、ステートフルアプリに高可用性 (HA) および DR ソリューションを提供します。これらのソリューションは、大きく 2 つのカテゴリーに分類されます。
- Metro-DR: データ損失のない単一リージョンおよびクロスデータセンターの保護
- Regional-DR: 潜在的なデータ損失を最小限に抑えた地域間保護 [テクノロジープレビュー]
Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) 2.7 を使用した OpenShift Data Foundation Metro-DR 機能が一般公開されました。
ブロックとファイルの両方に対応する Regional-DR ソリューションは、テクノロジープレビューとして提供され、テクノロジープレビューのサポート制限の対象となります。
8.1. Metro-DR
Metro-DR は、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes (RHACM)、Red Hat Ceph Storage、および OpenShift Data Foundation コンポーネントで設定され、OpenShift Container Platform クラスター全体でアプリケーションとデータのモビリティを提供します。
このリリースの Metro-DR ソリューションは、地理的に分散しているサイト間でボリュームの永続的なデータとメタデータのレプリケーションを提供します。パブリッククラウドでは、これらはアベイラビリティーゾーンの障害からの保護に似ています。Metro-DR は、データセンターが利用できない場合でも、データを失うことなくビジネスの継続性を保証します。このソリューションには、Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) と OpenShift Data Foundation Advanced SKU および関連するバンドルが含まれています。
前提条件
Red Hat OpenShift Data Foundation でサポートされる障害復旧機能では、障害復旧ソリューションを正常に実装するために以下の前提条件をすべて満たす必要があります。
- 有効な Red Hat OpenShift Data Foundation Advanced エンタイトルメント
- 有効な Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes サブスクリプション
OpenShift Data Foundation のサブスクリプションがどのように機能するかを知るには、OpenShift Data Foundation subscriptions に関するナレッジベースの記事 を参照してください。
詳細なソリューション要件は、Metro-DR 要件、arbiter を備えた Red Hat Ceph Storage ストレッチクラスターのデプロイメント要件 および RHACM 要件 を参照してください。