第2章 OpenShift Data Foundation のアーキテクチャー
Red Hat OpenShift Data Foundation は、Red Hat OpenShift Container Platform のサービスを提供し、Red Hat OpenShift Container Platform の内部で実行できます。
図2.1 Red Hat OpenShift Data Foundation アーキテクチャー
Red Hat OpenShift Data Foundation は、インストーラーでプロビジョニングされるインフラストラクチャー、またはユーザーによってプロビジョニングされるインフラストラクチャー でデプロイされる Red Hat OpenShift Container Platform クラスターへのデプロイメントをサポートします。
これら 2 つの方法については、OpenShift Container Platform のインストールプロセス を参照してください。
Red Hat OpenShift Data Foundation と Red Hat OpenShift Container Platform のコンポーネントの相互運用性の詳細は、Red Hat OpenShift Data Foundation のサポート性および相互運用性チェッカー を参照してください。
OpenShift Container Platform のアーキテクチャーおよびライフサイクルについての詳細は、OpenShift Container Platform アーキテクチャー を参照してください。
IBM Power については、OpenShift Container Platform-インストールプロセス を参照してください。
2.1. Operator
Red Hat OpenShift Data Foundation は、管理タスクとカスタムリソースを体系化する 3 つの主要な Operator で設定されているため、タスクとリソースの特性を簡単に自動化できます。管理者はクラスターの必要な最終状態を定義し、OpenShift Data Foundation Operator は管理者の介入を最小限に抑えてクラスターをその状態にするか、その状態に近づけるようにします。
OpenShift Data Foundation Operator
サポートされる Red Hat OpenShift Data Foundation のデプロイメントの推奨事項と要件を成文化し、実施するために、特定のテストされた方法で他の Operator を利用するメタ Operator です。rook-ceph および noobaa operator は、これらのリソースをラップするストレージクラスターリソースを提供します。
Rook-ceph operator
この Operator は、永続ストレージおよびファイル、ブロックおよびオブジェクトサービスのパッケージ化、デプロイメント、管理、アップグレード、およびスケーリングを自動化します。これは、すべての環境用にブロックおよびファイルストレージクラスを作成し、オンプレミス環境でオブジェクトストレージクラスおよびサービスオブジェクトバケット要求 (OBC) を作成します。
さらに、内部モードクラスターの場合、以下を表すデプロイメントおよびサービスを管理する ceph クラスターリソースを提供します。
- オブジェクトストレージデーモン (OSD)
- モニター (MON)
- マネージャー (MGR)
- メタデータサーバー (MDS)
- オンプレミスのみの RADOS オブジェクトゲートウェイ (RGW)
Multicloud Object Gateway operator
この Operator は、Multicloud Object Gateway (MCG) オブジェクトサービスのパッケージ化、デプロイメント、管理、アップグレード、およびスケーリングを自動化します。オブジェクトストレージクラスを作成し、それに対して作成された OBC にサービスを提供します。
さらに、これは NooBaa クラスターリソースを提供します。このクラスターリソースは、NooBaa コア、データベースおよびエンドポイントのデプロイメントとサービスを管理します。