9.2. Regional-DR
Regional disaster recovery (Regional-DR) は、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes (RHACM) と OpenShift Data Foundation コンポーネントで構成されており、OpenShift Container Platform クラスター全体のアプリケーションとデータのモビリティーを実現します。非同期データレプリケーションに基づいて構築されているため、データが失われる可能性がありますが、さまざまな障害に対する保護を提供します。
Red Hat OpenShift Data Foundation は、ストレージプロバイダーとして Ceph に支えられており、そのライフサイクルは Rook によって管理されており、次の機能で強化されています。
- ミラーリングのプールを有効にする
- RBD プール間でイメージを自動的にミラーリングする
- 永続ボリューム要求のミラーリングごとに管理する csi アドオンを提供する
このリリースの Regional-DR は、さまざまなリージョンおよびデータセンターにデプロイメントされるマルチクラスター設定をサポートします。たとえば、2 つの異なるリージョンまたはデータセンターにある 2 つのマネージドクラスターでの 2 方向のレプリケーションをサポートします。このソリューションには、Red Hat Advanced Cluster Management (RHACM) と OpenShift Data Foundation Advanced SKU および関連するバンドルが含まれています。
OpenShift Data Foundation を使用して、OpenShift 仮想化テクノロジーに基づいたワークロード用の Regional disaster recovery ソリューションを簡単に設定できるようになりました。詳細は、ナレッジベースの記事 を参照してください。
前提条件
Red Hat OpenShift Data Foundation でサポートされる障害復旧機能では、障害復旧ソリューションを正常に実装するために以下の前提条件をすべて満たす必要があります。
- 有効な Red Hat OpenShift Data Foundation Advanced エンタイトルメント
- 有効な Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes サブスクリプション
OpenShift Data Foundation のサブスクリプションの仕組みを確認するには、OpenShift Data Foundation subscriptions に関するナレッジベースの記事 を参照してください。
- プライマリー管理対象クラスター (Site-1) はアクティブ RHACM ハブクラスターと共存し、パッシブハブクラスターはセカンダリー管理対象クラスター (Site-2) とともに配置していることを確認します。あるいは、アクティブな RHACM ハブクラスターを、Site-1 のプライマリー管理対象クラスターまたは Site-2 のセカンダリークラスターの障害の影響を受けない中立サイト (サイト 3) に配置することもできます。このような状況では、パッシブハブクラスターを使用する場合は、Site-2 のセカンダリークラスターと一緒に配置できます。
詳細なソリューション要件は、Regional-DR 要件 および RHACM 要件 を参照してください。