第6章 バグ修正


このセクションでは、Red Hat OpenShift Data Foundation 4.19 で導入された重要なバグ修正を説明します。

6.1. Multicloud Object Gateway

  • 環境変数を介して PostgresSQL を使用する

    以前は、PostgresSQL 接続の詳細が環境変数として渡されたため、PostgresSQL 接続の詳細が公開されるリスクがありました。

    この修正により、Postgres シークレットは環境変数ではなくボリュームマウントとして渡されるようになりました。

    (DFBUGS-1466)

  • IO エラーのため、バッキングストアが Rejected フェーズでスタックする

    以前は、Multicloud Object Gateway (MCG) がバッキングストアのデータにアクセス中にエラーを検出すると、MCG はバッキングストアを切断し、強制的にリロードして問題を解決していました。この結果、バックストアは rejected 状態となり、誤検知により機能しなくなりました。

    この修正により、バッキングストアの切断動作が微調整され、誤検知が回避されるようになりました。

    (DFBUGS-1511)

  • noobaa-operator コードに "ap-southeast-7" リージョンがない

    以前は、新しい ap-southeast-7 および mx-central-1 AWS リージョンにデプロイされたときに、これらのリージョンが MCG Operator の supported regions になかったため、デフォルトのバッキングストアは作成されませんでした。

    この修正により、サポートされる機能のリストに 2 つのリージョンが追加されました。

    (DFBUGS-1550)

  • Multicloud Object Gateway Prometheus タグがバケット作成後に更新されない

    以前は、更新されたバケットのタグ付けは、MCG のエクスポートされた Prometheus メトリクスに反映されませんでした。

    この修正により、メトリクスの収集中に行われる更新タグ付けが Prometheus に公開されるようになりました。

    (DFBUGS-1615)

  • Multicloud Object Gateway のバッキングストア PV プールが拒否される - /noobaa_storage の権限設定が原因

    以前は、noobaa_storage ディレクトリーの下に多くのブロックがあったため、Pod を再起動するたびに Pod の起動に長い時間がかかっていました。これは、MCG PV プール Pod が、Pod を起動する前に、PV の下の noobaa_storage ディレクトリーへの権限を再帰的に変更しようとしていたことが原因です。

    この修正により、権限を変更する必要がなくなったため、権限変更の要件は削除されました。

    (DFBUGS-1661)

  • オブジェクトメタデータとデータブロックに対する Postgres クエリーの完了に時間がかかりすぎる

    以前は、MCG DB が大きい場合、MCG の Agent Blocks Reclaimer が MCG DB 内の削除された未回収ブロックを探すため、システム全体の速度が低下し、操作が失敗していました。また、使用されたクエリーはインデックス化されていませんでした。

    この修正により、クエリーを最適化するために MCG DB に新しいインデックスが追加されています。

    (DFBUGS-1765)

  • MCG の長いクエリーが原因でエンドポイントでタイムアウトが発生する

    以前は、オブジェクトリクレイマーによる短い遅延と、その処理に最適化されたインデックスが存在しなかったため、MCG DB を使用するすべてのフローで低速化が見られました。これにより、MCG DB に余分な負荷が発生しました。

    この修正により、オブジェクト回収処理のタイムアウト間隔と、クエリー用のインデックスが変更されます。その結果、MCG DB を使用するフローで速度低下が見られなくなりました。

    (DFBUGS-2058)

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