1.21. Red Hat OpenShift GitOps 1.8.0 のリリースノート


Red Hat OpenShift GitOps 1.8.0 が OpenShift Container Platform 4.10、4.11、4.12、および 4.13 で利用できるようになりました。

1.21.1. 新機能

現在のリリースでは、以下の改善点が追加されました。

  • 今回の更新では、ApplicationSet プログレッシブロールアウト戦略機能のサポートを追加できます。この機能を使用すると、ArgoCD ApplicationSet リソースを拡張して、ApplicationSet 仕様またはアプリケーションテンプレートを変更した後に、漸進的なアプリケーションリソース更新のロールアウト戦略を組み込むことができます。この機能を有効にすると、アプリケーションは同時にではなく、宣言された順序で更新されます。GITOPS-956

    重要

    ApplicationSet プログレッシブロールアウト戦略は、テクノロジープレビュー機能です。

  • 今回の更新では、OpenShift Container Platform Web コンソールの Developer パースペクティブの Application environments ページは、Red Hat OpenShift GitOps Application Manager コマンドラインインターフェイス (CLI) の kam から切り離されます。環境が OpenShift Container Platform Web コンソールの Developer パースペクティブに表示されるように、kam CLI を使用して、Application Environment マニフェストを生成する必要はありません。独自のマニフェストを使用できますが、環境は引き続き namespace で表す必要があります。さらに、特定のラベルとアノテーションが必要です。GITOPS-1785
  • 今回の更新では、Red Hat OpenShift GitOps Operator および kam CLI が OpenShift Container Platform の ARM アーキテクチャーで使用できるようになりました。GITOPS-1688

    重要

    spec.sso.provider: keycloak は ARM ではまだサポートされていません。

  • 今回の更新では、.spec.monitoring.enabled フラグの値を true に設定すると、特定の Argo CD インスタンスのワークロード監視を有効にすることができます。その結果、Operator は各 Argo CD コンポーネントのアラートルールを含む PrometheusRule オブジェクトを作成します。これらのアラートルールは、対応するコンポーネントのレプリカ数が一定時間望ましい状態から逸脱した場合にアラートをトリガーします。Operator は、ユーザーが PrometheusRule オブジェクトに加えた変更を上書きしません。GITOPS-2459
  • 今回の更新では、Argo CD CR を使用して、コマンド引数をリポジトリーサーバーのデプロイに渡すことができます。GITOPS-2445

    以下に例を示します。

    apiVersion: argoproj.io/v1alpha1
    kind: ArgoCD
    metadata:
      name: example-argocd
    spec:
      repo:
        extraRepoCommandArgs:
          - --max.combined.directory.manifests.size
          - 10M
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1.21.2. 修正された問題

以下の問題は、現在のリリースで解決されています。

  • 今回の更新の前は、ARGOCD_GIT_MODULES_ENABLED 環境変数を設定できるのは、openshift-gitops-repo-server Pod のみであり、ApplicationSet Controller Pod では、設定できませんでした。その結果、Git ジェネレーターを使用すると、変数が ApplicationSet Controller 環境にないため、子アプリケーションの生成中に Git サブモジュールが複製されました。さらに、これらのサブモジュールのクローンを作成するために必要な認証情報が ArgoCD で設定されていない場合、アプリケーションの生成は失敗しました。今回の更新で問題が修正されました。Argo CD CR を使用して、ArgoCD_GIT_MODULES_ENABLED などの環境変数を ApplicationSet Controller Pod に追加できるようになりました。その後、ApplicationSet Controller Pod は、複製されたリポジトリーから子アプリケーションを正常に生成し、その過程でサブモジュールは複製されません。GITOPS-2399

    以下に例を示します。

    apiVersion: argoproj.io/v1alpha1
    kind: ArgoCD
    metadata:
      name: example-argocd
      labels:
        example: basic
    spec:
      applicationSet:
        env:
         - name: ARGOCD_GIT_MODULES_ENABLED
           value: "true"
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  • 今回の更新の前は、Red Hat OpenShift GitOps Operator v1.7.0 のインストール中に、Dex を認証するために作成されたデフォルトの argocd-cm.yml config map ファイルには、base64 でエンコードされたクライアントシークレットが key:value ペアの形式で含まれていました。今回の更新では、デフォルトの argocd-cm.yml config map ファイルにクライアントシークレットを保存しないことで、この問題が修正されています。代わりに、クライアントシークレットは argocd-secret オブジェクト内にあり、設定マップ内でシークレット名として参照できます。GITOPS-2570

1.21.3. 既知の問題

  • kam CLI を使用せずに、マニフェストを使用して、アプリケーションをデプロイし、OpenShift Container Platform Web コンソールの Developer パースペクティブの Application environments ページでアプリケーションを表示すると、カード内の Argo CD アイコンから期待どおりに該当アプリケーションの Argo CD URL がページを読み込まないという問題がありました。GITOPS-2736
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