1.10. Red Hat OpenShift GitOps 1.11.0 のリリースノート
Red Hat OpenShift GitOps 1.11.0 が OpenShift Container Platform 4.12、4.13、および 4.14 で利用できるようになりました。
1.10.1. 新機能
現在のリリースでは、以下の改善が加えられています。
この更新により、指定した namespace 内の Argo CD インスタンスの
redis
コンポーネントとapplication-controller
コンポーネントを選択的に無効にできます。これらのコンポーネントはデフォルトで有効になっています。コンポーネントを無効にするには、Argo CD カスタムリソース (CR) の.spec.<component>.enabled
フィールドでenabled
フラグをfalse
に設定します。(GITOPS-3723)以下に例を示します。
apiVersion: argoproj.io/v1alpha1 kind: ArgoCD metadata: name: example-argocd spec: controller: enabled: false redis: enabled: false
注記この機能は現在、
redis
およびapplication-controller
コンポーネントに限定されています。他のコンポーネントのサポートは、今後の Red Hat OpenShift GitOps リリースに含まれる予定です。
1.10.2. 修正された問題
以下の問題は、現在のリリースで解決されています。
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この更新前は、Argo CD Notifications Controller は
argocd-tls-certs-cm
config map に追加されたカスタム証明書をサポートしていませんでした。その結果、カスタム証明書を使用する通知サービスは、x509: certificate signed by unknown authority
エラーメッセージが原因で通知を受信できませんでした。この更新では、Argo CD Notifications Controller の証明書リゾルバー機能を正しく初期化し、argocd-tls-certs-cm
config map に保存されているすべての証明書をロードすることで問題が修正されています。これで、カスタム証明書を使用した通知サービスが、通知を正常に受信できるようになりました。(GITOPS-2809) -
この更新前は、Red Hat OpenShift GitOps Operator が
openshift-gitops-operator
namespace にインストールされていないと、ユーザーはPrometheusOperatorRejectedResources
アラートに直面していました。この問題は、以前のバージョンの Red Hat OpenShift GitOps Operator から v1.10 にアップグレードしたユーザーに影響を及ぼしていました。この更新では、正しいインストール namespace を反映するように Operator のserverName
メトリクスサービスを更新することにより、問題が修正されます。今後は、openshift-gitops-operator
以外の namespace で Red Hat OpenShift GitOps Operator をアップグレードまたはインストールするユーザーには、これらのアラートが表示されなくなります。(GITOPS-3424)