第6章 Loki のクエリーパフォーマンスのトラブルシューティング


このドキュメントでは、ロギングスタックを最適化してクエリーパフォーマンスを向上させる方法を詳しく説明します。また、トラブルシューティングの手順を示します。

6.1. Loki のクエリーパフォーマンスに関するベストプラクティス

次の手順を実行することで、Loki のクエリーパフォーマンスを向上できます。

  • Loki Operator の最新バージョンを実行していることを確認します。
  • LokiStack スキーマが v13 バージョンに移行されていることを確認します。
  • 信頼性が高く高速なオブジェクトストレージを使用します。Loki はオブジェクトストレージに多大な負荷をかけます。クラウドプロバイダーのオブジェクトストアソリューションを使用していない場合は、オブジェクトストレージにソリッドステートドライブ (SSD) を使用してください。SSD を使用することで、Loki の高度な並列化機能のメリットを享受できます。

    Loki によるオブジェクトストレージの使用状況をより詳しく把握するには、OpenShift Container Platform Web コンソールの Metrics ダッシュボードで次のクエリーを使用します。

    sum by(status, container, operation) (label_replace(rate(loki_s3_request_duration_seconds_count{namespace="openshift-logging"}[5m]), "status", "${1}xx", "status_code", "([0-9]).."))
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  • Loki Operator はデフォルトで自動ストリームシャーディングを有効にします。ほとんどの場合、デフォルトの自動ストリームシャーディングメカニズムで十分であり、ユーザーが perStream* 属性を設定する必要はありません。
  • OpenTelemetry Protocol (OTLP) データモデルを使用する場合は、LokiStack で追加のストリームラベルを設定できます。詳細は、Loki のラベルに関するベストプラクティス を参照してください。
  • クエリーの種類によってパフォーマンス特性が異なります。パフォーマンスを向上させるには、正規表現ではなく単純なフィルタークエリーを使用します。
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