6.5. クエリーパフォーマンスの分析


最高のクエリーパフォーマンスを実現するには、可能な限り多くの時間が、Execution Time メトリクスで示される実行時間に費やされている状態にする必要があります。以下の表を参照し、それ以外のパフォーマンスメトリクスが高くなる理由と、それを改善するための手順を確認してください。また、クエリーを変更することで、実行時間を短縮し、全体的なパフォーマンスを向上させることもできます。

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問題理由修正

Execution Time が長い

クエリーが、正規表現処理など、CPU を集中的に使用する操作を多数実行している可能性があります。

次の変更を加えることができます。

  • クエリーを変更して、正規表現を減らすか削除します。
  • CPU リソースを追加します。

クエリーに短いログ行が多数含まれています。

クエリーに短い行が多数含まれている場合、Loki がそれらの行自体を反復処理できる速度によって実行速度が左右されることになります。これは CPU クロック周波数のボトルネックになります。処理速度を上げるには、より高速な CPU が必要です。

Queue Time が長い

実行中の querier の数が十分ではありません。

LokiStack 仕様で querier のレプリカ数を増やすことが唯一の修正方法です。

Chunk Refs Fetch Time が長い

LokiStack 仕様の index-gateway のレプリカ数が不十分です。

index-gateway のレプリカ数を増やすか、十分な CPU リソースがあることを確認します。

Chunks Download Time が長い

チャンクが小さすぎる可能性があります。

total_bytes 値を cache_chunk_req 値で割って、平均チャンクサイズを確認します。このサイズは、チャンクあたりの非圧縮バイト数の平均を表します。最高のパフォーマンスを得るには、この値がメガバイト単位である必要があります。チャンクのサイズが数百バイトまたは数百キロバイトしかない場合は、データが極端に小さなチャンクに分割されないように、ラベルを見直してください。

クエリーがタイムアウトする

クエリーのタイムアウト値が低すぎる可能性があります。

LokiStack 仕様の queryTimeout 値を引き上げます。

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