第7章 パススルー認定
パススルー認定とは、オリジナルのハードウェアメーカーにより過去に認定されたハードウェアについて、サードパーティーのシステムやコンポーネントが認定を取得できる機能のことです。パススルーは、サードパーティーの認定を取得するためにテストして Red Hat に提出する必要があるテストの全体数を減らすことができます。
元のベンダーが以下の状況の場合、システムメーカーは、自社のシステムに付与された認定を、別のベンダーのシステムに拡大することができます。
- サードパーティーからのパーミッションがある。
- Red Hat が認定したオリジナルモデルのサブセットと見なされなくなるような方法で、サードパーティーがハードウェアを変更しないことを保証する仕組みを持っている。
- サポートおよび代表的なハードウェアに関する責任を、サードパーティー製ハードウェアに関わる状況にまで拡大する (ハードウェア認定契約書の 1.2 項および 1.3 項を参照)。
ただし、サードパーティーは別のパートナーにパススルー認定を拡張することはできません。
両方のベンダーが Red Hat Hardware Certification プログラムのメンバーである必要がありますが、パススルー認定を申請できるのはオリジナルのベンダーだけです。また、同じベンダーが、同じハードウェアに複数の名前を割り当てている場合に、ベンダーはパススループロセスを活用する場合があります。