第3章 汎用 LDAP の統合
本章では、Identity サービス (keystone) を汎用 LDAP 環境と統合する方法について説明します。
以下のユースケースでは、Identity サービスが特定の LDAP のユーザーを認証しつつ、Identity サービスデータベース内で承認設定および重要なサービスアカウントを保持します。この手順を実行すると、Identity サービスは、LDAP に読み取り専用でアクセスしてユーザーアカウントの認証を行う一方で、認証されたアカウントに割り当てる権限を引き続き管理するようになります。
3.1. 主要な用語
- 認証: パスワードを使用して、ユーザーが本人であることを検証するプロセス
- 承認: 認証されたユーザーに対して、アクセスしようとしているシステムの適切なパーミッションが付与されていることを確認するプロセス
- ドメイン: Identity サービス内で設定する追加のバックエンドのことを指します。たとえば、Identity サービスは、外部の LDAP 環境内のユーザーを認証するように設定することができます。このように設定されたユーザーの集合は、ドメインとして考えることができます。