1.14. トラブルシューティング
1.14.1. LDAP 接続のテスト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Active Directory Domain Controller に対してテストクエリーをリモートで実行するには、ldapsearch を使用します。クエリーが成功した場合には、ネットワーク接続が機能しており、AD DS サービスが稼働中であることを確認できます。以下の例では、テストクエリーはサーバー addc.lab.local のポート636 に対して実行されます。
ldapsearch -Z -x -H ldaps://addc.lab.local:636 -D "svc-ldap@lab.local" -W -b "OU=labUsers,DC=lab,DC=local" -s sub "(cn=*)" cn
# ldapsearch -Z -x -H ldaps://addc.lab.local:636 -D "svc-ldap@lab.local" -W -b "OU=labUsers,DC=lab,DC=local" -s sub "(cn=*)" cn
ldapsearch は、openldap-clients パッケージに含まれています。このパッケージは、# yum install openldap-clients
のコマンドを実行するとインストールすることができます。
1.14.2. 証明書トラストの設定テスト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
ldapsearch のテストの際に Peer's Certificate issuer is not recognized.
というエラーを受け取った場合には、TLS_CACERTDIR
パスが正しく設定されていることを確認してください。以下に例を示します。
- /etc/openldap/ldap.conf
TLS_CACERTDIR /etc/openldap/certs
TLS_CACERTDIR /etc/openldap/certs
一時的な回避策として、証明書の検証を無効にすることを検討してください。
This setting must not be permanently configured:
- /etc/openldap/ldap.conf
TLS_REQCERT allow
TLS_REQCERT allow
この値を設定した後に ldapsearch クエリーが機能した場合には、証明書トラストが正しく設定されているかどうかをレビューする必要があります。
1.14.3. ポートアクセスのテスト リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
nc を使用して、LDAPS ポート (636) がリモートでアクセス可能であることを確認します。この例では、サーバー addc.lab.local に対してプローブを実行します。ctrl-c を押してプロンプトを終了します。
nc -v addc.lab.local 636
# nc -v addc.lab.local 636
Ncat: Version 6.40 ( http://nmap.org/ncat )
Ncat: Connected to 192.168.200.10:636.
^C
接続を確立できなかった場合には、ファイアウォールの設定に問題がある可能性があります。