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2.5. OVN でのレイヤー 3 高可用性

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OVN は、特別な設定なしでレイヤー 3 の高可用性 (L3 HA) をサポートします。OVN は、指定した外部ネットワークで L3 ゲートウェイとして機能することが可能なすべての利用可能なゲートウェイノードに対して、ルーターポートを自動的にスケジューリングします。OVN L3 HA は OVN Logical_Router_Port テーブルの gateway_chassis コラムを使用します。大半の機能は、バンドルされた active_passive の出力を使用する OpenFlow ルールによって管理されます。ovn-controller は Address Resolution Protocol (ARP) リスポンダーとルーターの有効化/無効化を処理します。FIP 用の Gratuitous ARP およびルーターの外部アドレスも ovn-controller によって定期的に送信されます。

注記

L3HA は OVN を使用してルーターのバランスを取り、元のゲートウェイノードに戻して、ノードがボトルネックとなるのを防ぎます。

BFD モニターリング

OVN は双方向フォワーディング検出 (BFD) プロトコルを使用してゲートウェイノードの可用性をモニターリングします。このプロトコルは、ノード間で確立される Geneve トンネル上でカプセル化されます。

各ゲートウェイノードは、デプロイメント内のスタートポロジーを設定するその他すべてのゲートウェイノードをモニターリングします。ゲートウェイノードは、コンピュートノードもモニターリングして、パケットのルーティングの有効化/無効化および ARP の応答とアナウンスメントを行います。

各コンピュートノードは BFD を使用して、各ゲートウェイノードをモニターリングし、特定のルーターのアクティブなゲートウェイノードを介して送信元および宛先のネットワークアドレス変換 (SNAT および DNAT) などの外部のトラフィックを自動的に誘導します。コンピュートノードは他のコンピュートノードをモニターリングする必要はありません。

注記

ML2-OVS 設定で検出されるような外部ネットワークのエラーは検出されません。

OVN 向けの L3 HA では、以下の障害モードがサポートされています。

  • ゲートウェイノードがネットワーク (トンネリングインターフェイス) から切断された場合。
  • ovs-vswitchd が停止した場合 (ovs-switchd が BFD のシグナリングを行うロールを果たします)。
  • ovn-controller が停止した場合 (ovn-controller は登録済みノードとして、それ自身を削除します)。
注記

この BFD モニターリングメカニズムは、リンクのエラーのみで機能し、ルーティングのエラーには機能しません。

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