2.4.2. ネットワーク分離
デフォルトでは、オーバークラウドはサービスをプロビジョニングネットワークに割り当てます。ただし、Red Hat OpenStack Platform director は、オーバークラウドのネットワークトラフィックを分離したネットワークに分割することができます。これらのネットワークは、デフォルトで network_data.yaml
という名前のデプロイメントコマンドラインに追加するファイルで定義されます。
IPv6 アドレスを使用してサービスがネットワークをリッスンしている場合は、パラメーターのデフォルト値で、そのサービスが IPv6 ネットワーク上で実行されていることを指定する必要があります。各サービスが実行されるネットワークは、network/service_net_map.yaml
のファイルで定義され、ServiceNetMap
エントリーのパラメーターのデフォルトを個別に宣言することで上書きできます。以下のサービスでは、パラメーターのデフォルトを環境ファイルで設定する必要があります。
parameter_defaults: # Enable IPv6 for Ceph. CephIPv6: True # Enable IPv6 for Corosync. This is required when Corosync is using an IPv6 IP in the cluster. CorosyncIPv6: True # Enable IPv6 for MongoDB. This is required when MongoDB is using an IPv6 IP. MongoDbIPv6: True # Enable various IPv6 features in Nova. NovaIPv6: True # Enable IPv6 environment for RabbitMQ. RabbitIPv6: True # Enable IPv6 environment for Memcached. MemcachedIPv6: True # Enable IPv6 environment for MySQL. MysqlIPv6: True # Enable IPv6 environment for Manila ManilaIPv6: True # Enable IPv6 environment for Redis. RedisIPv6: True
director のコア Heat テンプレートの environments/network-isolation.j2.yaml
ファイルは Jinja2 形式のファイルで、コンポーザブルネットワークファイル内の各 IPv6 ネットワークのポートおよび仮想 IP をすべて定義します。レンダリングすると、すべてのリソースレジストリーと共に network-isolation.yaml
ファイルが同じ場所に生成されます。