第2章 環境ファイルの作成
カスタムバックエンド設定用に作成する環境ファイルには、定義する各バックエンドの設定が含まれます。また、カスタムバックエンドのデプロイメントに関連するその他の設定も含まれます。環境ファイルに関する詳しい情報は、『オーバークラウドの 高度なカスタマイズ』 の「環境ファイル」を参照してください。https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_openstack_platform/16.0/html-single/advanced_overcloud_customization/#sect-Environment_Files
以下のサンプル環境ファイルは、 netapp1 および netapp2 の 2 つの NetApp バックエンドを定義します。
/home/stack/templates/custom-env.yaml
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- 以下のパラメーターは
falseに設定され、他のバックエンド種別が無効になります。-
CinderEnableIscsiBackend: 他の iSCSI バックエンド。 -
CinderEnableRbdBackend: Red Hat Ceph. -
CinderEnableNfsBackend: NFS -
NovaEnableRbdBackend: 一時 Red Hat Ceph ストレージ。
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- 2
- GlanceBackend パラメーターで、Image サービスがイメージ保管に使用するものを設定します。以下の値がサポートされています。
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ファイル: 各コントローラーノードの/var/lib/glance/imagesにイメージを保存します。 -
Swift: イメージストレージに Object Storage サービスを使用します。 -
Cinder: イメージストレージに Block Storage サービスを使用します。
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- 3
ControllerExtraConfigは、全コントローラーノードに適用されるカスタム設定を定義します。cinder::config::cinder_configクラスは、設定を Block Storage(cinder)サービスに適用する必要があることを意味します。- 4
netapp1/volume_driverおよびnetapp2/volume_driver設定は、section/setting の構文に準拠します。Block Storage サービスでは、各バックエンドは/etc/cinder/cinder.confの独自のセクションで定義されます。netapp1プレフィックスを使用する各設定は、新しい[netapp1]バックエンドセクションで定義されます。- 5
netapp2設定は、別の[netapp2]セクションで定義します。- 6
値のプレフィックスは前述の設定を行います。- 7
cinder_user_enabled_backendsクラスは、カスタムバックエンドを設定して有効にします。このクラスは、ユーザー対応バックエンド(具体的にはcinder::config::cinder_configクラスで定義されるもの)にのみ使用します。cinder_user_enabled_backendsを使用して、director でネイティブに有効化できるバックエンドを一覧表示しないでください。サポートされている NetApp アプライアンスまたは Dell アプライアンスには、Red Hat Ceph、NFS、および単一のバックエンドが含まれます。たとえば、Red Hat Ceph バックエンドを有効にする場合には、cinder_user_enabled_backendsに一覧を表示しないでください。CinderEnableRbdBackendをtrueに設定して有効にします。
OpenStack Block Storage 用の Red Hat Ceph バックエンドの定義の詳細は、『コンテナー化された Red Hat Ceph を持つオーバークラウドのデプロイ 』を参照してください。
/home/stack/templates/custom-env.yaml から作成された /etc/cinder/cinder.conf の設定を確認するには、???を参照してください。