第4章 設定したバックエンドのテスト
バックエンドをオーバークラウドにデプロイした後に、そこにボリュームを正常に作成できることをテストします。
手順
stack
ユーザーとして以下のコマンドを実行し、home/stack/overcloudrec
で定義した環境変数を読み込みます。$ source /home/stack/overcloudrc
詳細は、『director のインストールと使用方法 』の「オーバークラウドへのアクセス」を参照してください。
バックエンドごとにボリューム種別を作成します。
stack
ユーザーとしてオーバークラウドのコントローラーノードにログインし、以下のコマンドを実行します。$ cinder type-create backend1 $ cinder type-create backend2
これらのコマンドにより、作成した環境ファイルの
cinder::config::cinder_config
クラスで定義されるバックエンドごとに、ボリューム種別のbackend1
とbackend2
が作成されます。作成した環境ファイルの
cinder_user_enabled_backends
クラスで有効化されたバックエンドのvolume_backend_name
に各ボリューム種別をマップします。以下のコマンドは、ボリューム種別のbackend1
をnetapp1
に、backend2
をnetapp2
にマッピングします。$ cinder type-key backend1 set volume_backend_name=netapp1 $ cinder type-key backend2 set volume_backend_name=netapp2
以下のコマンドを実行して、
backend1
のボリューム種別を呼び出して、netapp1
にバックエンドを作成できることを確認します。$ cinder create --volume-type backend1 --display_name netappvolume_1 1
backend2
のボリューム種別を呼び出して、netapp2
バックエンド上に同様のボリュームを作成します。$ cinder create --volume-type backend2 --display_name netappvolume_2 1