1.3. セキュリティー
Block Storage サービス (cinder) は、ボリュームの暗号化を使用して基本的なデータセキュリティーを確保します。これにより、静的キーでボリューム種別を暗号化するように設定できます。このキーは設定したボリュームの種別から作成するボリュームすべてを暗号化する際に使用されます。詳細は、「ボリュームの暗号化設定」 を参照してください。
オブジェクトとコンテナーのセキュリティーは、サービスおよびノードレベルで設定されます。Object Storage サービス (swift) は、コンテナーおよびオブジェクトに対するネイティブの暗号化を提供しません。Object Storage サービスによりクラウド内のアクセス性の優先順位が付けられるため、オブジェクトデータの保護はクラウドのネットワークセキュリティーにのみ依存します。
Shared File Systems サービス (manila) では、インスタンスの IP アドレス、ユーザーもしくはグループ、または TLS 証明書別にアクセス制限することでファイル共有のセキュリティーを確保することができます。さらに、一部の Shared File Systems サービスのデプロイメントは、別の共有用サーバーが備えられているため、ファイル共有ネットワークとファイル共有間の関係を管理することができます。共有用サーバーによっては追加のネットワークセキュリティーをサポートする、または必要とする場合があります。たとえば、CIFS ファイル共有サーバーでは LDAP、Active Directory または Kerberos 認証サービスのデプロイメントが必要です。
イメージの署名および検証ならびにメタデータ定義 (metadef) API の制限など、Image サービス (glance) のセキュリティーを保護する方法についての詳細は、Creating and Managing Imagesの Image service を参照してください。