2.5. image-volume キャッシュの設定


Block Storage サービスには、任意の Image-Volume キャッシュ が含まれており、イメージからボリュームを作成する際にこのキャッシュを使用できます。このキャッシュは、頻繁に使用するイメージからボリュームを作成する際の時間を短縮するように設計されています。イメージからボリュームを作成する方法は、Block Storage ボリュームの作成 を参照してください。

Image-Volume のキャッシュを有効化すると、ボリュームの初回作成時にベースとなったイメージのコピーが保存されます。この保存されたイメージは、Block Storage バックエンドのローカルにキャッシュされ、次回このイメージを使用してボリュームを作成する際のパフォーマンス向上に役立ちます。Image-Volume キャッシュは、サイズ (GB)、イメージ数、または両方を指定して上限を設定することができます。

Image-Volume キャッシュは、複数のバックエンドでサポートされます。サードパーティーのバックエンドを使用する場合は、Image-Volume キャッシュサポートに関する情報については、サードパーティーのドキュメントを参照してください。

前提条件

手順

  1. アンダークラウドホストに stack ユーザーとしてログインします。
  2. stackrc アンダークラウド認証情報ファイルを入手します。

    $ source ~/stackrc
  3. バックエンドでイメージボリュームキャッシュを有効にして設定するには、オーバークラウドのデプロイメントコマンドに含まれる環境ファイルの ExtraConfig セクションに次の値を追加する必要があります。

    parameter_defaults:
      ExtraConfig:
        cinder::config::cinder_config:
          DEFAULT/cinder_internal_tenant_project_id:
            value: TENANTID 1
          DEFAULT/cinder_internal_tenant_user_id:
            value: USERID 2
          BACKEND/image_volume_cache_enabled: 3
            value: True
          BACKEND/image_volume_cache_max_size_gb:
            value: MAXSIZE 4
          BACKEND/image_volume_cache_max_count:
            value: MAXNUMBER 5
    1
    TENANTIDcinder-internal プロジェクトの ID に置き換えます。
    2
    USERIDcinder-internal ユーザーの ID に置き換えます。
    3
    BACKEND は、ターゲットのバックエンドの名前に置き換えてください (具体的には、その volume_backend_name の値)。
    4
    デフォルトでは、Image-Volume キャッシュサイズはバックエンドによってのみ制限されます。MAXSIZE を必要なサイズ (GB 単位) に設定します。
    5
    MAXNUMBER をイメージの最大数に設定します。

    Block Storage サービスのデータベースは、タイムスタンプを使用して、キャッシュされた各イメージの最終使用日時をトラッキングします。MAXSIZEMAXNUMBER のいずれか一方または両方が設定されている場合は、Block Storage サービスは必要に応じてキャッシュされたイメージを削除し、新たにイメージをキャッシュするためのスペースを解放します。Image-Volume キャッシュが上限に達すると、最も古いタイムスタンプが付いたキャッシュイメージが最初に削除されます。

  4. 更新を環境ファイルに保存します。
  5. その他の環境ファイルと共に環境ファイルをスタックに追加して、オーバークラウドをデプロイします。
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