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8.6. ml2_conf.ini

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このセクションでは、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルのオプションを説明します。

8.6.1. DEFAULT

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [DEFAULT] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

.

設定オプション = デフォルト値説明

debug = False

ブール値

true に設定すると、ログレベルはデフォルトの INFO レベルではなく DEBUG に設定されます。

default_log_levels = ['amqp=WARN'、'amqplib=WARN'、'boto=WARN'、'qpid=WARN'、'sqlalchemy=WARN'、'suds=INFO'、'oslo.messaging=INFO'、'oslo_messaging=INFO'、'iso8601=WARN'、'requests.packages.urllib3.connectionpool=WARN'、'urllib3.connectionpool=WARN'、'websocket=WARN'、'requests.packages.urllib3.util.retry=WARN'、'urllib3.util.retry=WARN'、'keystonemiddleware=WARN'、'routes.middleware=WARN'、'stevedore=WARN'、'taskflow=WARN'、'keystoneauth=WARN'、'oslo.cache=INFO'、'oslo_policy=INFO'、'dogpile.core.dogpile=INFO']

リスト値

logger=LEVEL ペアのパッケージロギングレベルのリスト。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

fatal_deprecations = False

ブール値

非推奨の致命的なステータスを有効または無効にします。

instance_format = [instance: %(uuid)s]

文字列値

ログメッセージで渡されるインスタンスの形式。

instance_uuid_format = [instance: %(uuid)s]

文字列値

ログメッセージで渡されるインスタンス UUID の形式。

log-config-append = None

文字列値

ロギング設定ファイルの名前。このファイルは、既存のロギング設定ファイルに追加されます。ロギング設定ファイルの詳細は、Python のロギングモジュールのドキュメントを参照してください。ロギング設定ファイルを使用すると、すべてのロギング設定が設定ファイルで設定され、その他のロギング設定オプションは無視されます (例:log-date-format)。

log-date-format = %Y-%m-%d %H:%M:%S

文字列値

ログレコードの %%(asctime)s のフォーマット文字列を定義します。デフォルト:%(default)sこのオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

log-dir = None

文字列値

(オプション)log_file の相対パスに使用されるベースディレクトリー。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

log-file = None

文字列値

(オプション) ロギング出力を送信するログファイルの名前。デフォルトが設定されていない場合、ロギングは use_stderr で定義されているように stderr に送信されます。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

log_rotate_interval = 1

整数値

ログファイルがローテーションされるまでの時間。このオプションは、log_rotation_type が "interval" に設定されていない限り無視されます。

log_rotate_interval_type = days

文字列値

ローテーション間隔の種別。次のローテーションをスケジューリングする際に、最後のファイル変更の時刻 (またはサービスの起動時刻) が使用されます。

log_rotation_type = none

文字列値

ログローテーションの種別。

logging_context_format_string = %(asctime)s.%(msecs)03d %(process)d %(levelname)s %(name)s [%(request_id)s %(user_identity)s] %(instance)s%(message)s

文字列値

コンテキスト付きログメッセージに使用するフォーマット文字列。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

logging_debug_format_suffix = %(funcName)s %(pathname)s:%(lineno)d

文字列値

メッセージのロギングレベルが DEBUG の場合にログメッセージに追加する追加のデータ。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

logging_default_format_string = %(asctime)s.%(msecs)03d %(process)d %(levelname)s %(name)s [-] %(instance)s%(message)s

文字列値

コンテキストが定義されていない場合に、ログメッセージに使用するフォーマット文字列。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

logging_exception_prefix = %(asctime)s.%(msecs)03d %(process)d ERROR %(name)s %(instance)s

文字列値

この形式で、例外出力の各行の前に接頭辞が付けられます。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

logging_user_identity_format = %(user)s %(tenant)s %(domain)s %(user_domain)s %(project_domain)s

文字列値

logging_context_format_string で使用される %(user_identity)s のフォーマット文字列を定義します。oslo_log.formatters.ContextFormatter により使用されます。

max_logfile_count = 30

整数値

ローテーションされたログファイルの最大数。

max_logfile_size_mb = 200

整数値

ログファイルの最大サイズ (MB 単位)。"log_rotation_type" が "size" に設定されていない場合は、このオプションは無視されます。

publish_errors = False

ブール値

エラーイベントの公開を有効または無効にします。

rate_limit_burst = 0

整数値

rate_limit_interval ごとのログ記録されたメッセージの最大数。

rate_limit_except_level = CRITICAL

文字列値

レート制限で使用されるログレベル名:CRITICAL、ERROR、INFO、WARNING、DEBUG または空の文字列。rate_limit_except_level 以上のレベルのログはフィルターされません。空の文字列は、すべてのレベルがフィルターされることを意味します。

rate_limit_interval = 0

整数値

ログのレート制限の間隔 (秒数)。

syslog-log-facility = LOG_USER

文字列値

ログ行を受け取る syslog ファシリティー。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

use-journal = False

ブール値

ロギング用の journald を有効にします。systemd 環境で実行している場合は、ジャーナルサポートを有効にしたい場合があります。その場合、ログメッセージに加えて構造化されたメタデータが含まれる journal ネイティブプロトコルが使用されます。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

use-json = False

ブール値

ロギングに JSON 形式を使用します。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

use-syslog = False

ブール値

ロギングに syslog を使用します。既存の syslog 形式は非推奨であり、後に RFC5424 に従うように変更されます。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

use_eventlog = False

ブール値

出力を Windows イベントログに記録します。

use_stderr = False

ブール値

出力を標準エラーに記録します。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

watch-log-file = False

ブール値

ファイルシステムを監視するように設計されたログハンドラーを使用します。ログファイルが移動または削除されると、このハンドラーは、指定されたパスで新しいログファイルを即時に開きます。これは、log_file オプションを指定し、Linux プラットフォームが使用される場合にのみ有効です。このオプションは、log_config_append が設定されている場合は無視されます。

8.6.2. ml2

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ ml2/ml2_conf.ini ファイルの [ml2] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.15 ml2
設定オプション = デフォルト値説明

extension_drivers = []

リスト値

neutron.ml2.extension_drivers 名前空間から読み込まれる拡張ドライバーのエントリーポイントの順序付きリスト。例: extension_drivers = port_security,qos

external_network_type = None

文字列値

プロバイダー属性が指定されていない場合の外部ネットワークのデフォルトネットワークタイプ。デフォルトでは None です。これは、外部ネットワークの作成時にプロバイダー属性が指定されていない場合には、テナントネットワークと同じタイプを持ちます。external_network_type 設定オプションに許可される値は、type_drivers 設定オプションで設定されたネットワーク種別の値によって異なります。

mechanism_drivers = []

リスト値

neutron.ml2.mechanism_drivers 名前空間から読み込まれる認証メカニズムドライバーのエントリーポイントの順序付きリスト。

overlay_ip_version = 4

整数値

すべてのオーバーレイ (tunnel) ネットワークエンドポイントの IP バージョン。IPv4 には 4、IPv6 には 6 の値を使用します。

path_mtu = 0

整数値

オーバーレイ/トンネルプロトコルを使用する場合に断片化せずに基礎となる物理ネットワークインフラストラクチャーを通過できる IP パケット (MTU) の最大サイズ。このオプションを使用すると、デフォルトの global_physnet_mtu 値とは異なる物理ネットワーク MTU 値を指定できます。

physical_network_mtus = []

リスト値

物理ネットワークと MTU 値のマッピングリスト。マッピングのフォーマットは <physnet>:<mtu val> です。このマッピングにより、デフォルトの global_physnet_mtu 値とは異なる物理ネットワーク MTU 値を指定できます。

tenant_network_types = ['local']

リスト値

テナントネットワークとして割り当てる network_types の順序付きリスト。デフォルト値の local は単一ボックスのテストに役立ちますが、ホスト間の接続を提供しません。

type_drivers = ['local', 'flat', 'vlan', 'gre', 'vxlan', 'geneve']

リスト値

neutron.ml2.type_drivers 名前空間から読み込まれるネットワーク種別ドライバーのエントリーポイントのリスト。

8.6.3. ml2_type_flat

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [ml2_type_flat] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.16 ml2_type_flat
設定オプション = デフォルト値説明

flat_networks = *

リスト値

フラットネットワークを作成できる physical_network 名のリストデフォルトの * を使用して、任意の physical_network 名を持つフラットネットワークを許可します。空のリストを使用してフラットネットワークを無効にします。

8.6.4. ml2_type_geneve

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ ml2/ml2_conf.ini ファイルの [ml2_type_geneve] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.17 ml2_type_geneve
設定オプション = デフォルト値説明

max_header_size = 30

整数値

Geneve カプセル化ヘッダーサイズは動的であり、この値はドライバーの最大 MTU を計算するために使用されます。このフィールドのデフォルトサイズは 30 です。これは、追加のオプションヘッダーを含まない Geneve ヘッダーのサイズです。

vni_ranges = []

リスト値

テナントネットワークの割り当てに使用できる Geneve VNI ID の範囲を列挙した <vni_min>:<vni_max> タプルのコンマ区切りリスト

8.6.5. ml2_type_gre

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [ml2_type_gre] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.18 ml2_type_gre
設定オプション = デフォルト値説明

tunnel_id_ranges = []

リスト値

テナントネットワークの割り当てに使用できる GRE トンネル ID の範囲を列挙した <tun_min>:<tun_max> タプルのコンマ区切りリスト

8.6.6. ml2_type_vlan

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [ml2_type_vlan] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.19 ml2_type_vlan
設定オプション = デフォルト値説明

network_vlan_ranges = []

リスト値

<physical_network>:<vlan_min>:<vlan_max> または <physical_network> のリストで、VLAN プロバイダーおよびテナントネットワークで利用可能な physical_network の名前を指定し、テナントネットワークに割り当てるのに利用できる各 VLAN タグの範囲。

8.6.7. ml2_type_vxlan

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [ml2_type_vxlan] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.20 ml2_type_vxlan
設定オプション = デフォルト値説明

vni_ranges = []

リスト値

テナントネットワークの割り当てに使用できる VXLAN VNI ID の範囲を列挙した <vni_min>:<vni_max> タプルのコンマ区切りリスト

vxlan_group = None

文字列値

VXLAN のマルチキャストグループ。設定されると、はすべてのブロードキャストトラフィックをこのマルチキャストグループへ送信できるようにします。未設定のままにすると、マルチキャスト VXLAN モードが無効になります。

8.6.8. ovs_driver

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [ovs_driver] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.21 ovs_driver
設定オプション = デフォルト値説明

vnic_type_prohibit_list = []

リスト値

メカニズムドライバーにより管理が禁止されている VNIC タイプのコンマ区切りのリスト。サポートされる vnic_types は、お使いのネットワークインターフェイスカード、オペレーティングシステムのカーネルバージョン、および OVS バージョンなどの他の要素に依存することに注意してください。ovs メカニズムドライバーの場合には、有効な vnic タイプは normal と direct です。direct は、カーネル 4.8 および ovs 2.8.0 からのみサポートされます。Bind DIRECT (SR-IOV) ポートを使用すると、tc を使用して OVS フローを SR-IOV NIC にオフロードすることができます。これにより、tc によるハードウェアオフロードをサポートし、レプリゼンター net-device を使用して OpenFlow コントロールプレーンにより VF を管理することができます。

8.6.9. securitygroup

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [securitygroup] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.22 securitygroup
設定オプション = デフォルト値説明

enable_ipset = True

ブール値

ipset を使用して、iptables ベースのセキュリティーグループをスピードアップします。ipset サポートを有効にするには、ipset が L2 エージェントノードにインストールする必要があります。

enable_security_group = True

ブール値

サーバーで neutron セキュリティーグループ API を有効にするかどうかを制御します。セキュリティーグループを使用しない場合や、nova セキュリティーグループ API を使用する場合は false にする必要があります。

firewall_driver = None

文字列値

L2 エージェントのセキュリティーグループファイアウォール用のドライバー

permitted_ethertypes = []

リスト値

16 進数 ("0x" で始まる) で、許可されるイーサネットタイプのコンマ区切りリスト。たとえば、"0x4008" は InfiniBand を許可します。

8.6.10. sriov_driver

以下の表は、/etc/neutron/plugins/ml2/ml2_conf.ini ファイルの [sriov_driver] グループで使用できるオプションの概要をまとめたものです。

表8.23 sriov_driver
設定オプション = デフォルト値説明

vnic_type_prohibit_list = []

リスト値

メカニズムドライバーにより管理が禁止されている VNIC タイプのコンマ区切りのリスト。サポートされる vnic_types は、ネットワークインターフェイスカード、オペレーティングシステムのカーネルバージョン、およびその他の要因によって異なることに注意してください。sriov メカニズムドライバーの場合には、有効な VNIC タイプは direct、macvtap および direct-physical になります。

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