7.4. スケーラビリティーおよびバックエンドストレージ
一般に、クラスター化されたストレージソリューションでは、バックエンドのスケーラビリティーと回復力が向上します。たとえば、Red Hat Ceph Storage を Block Storage (cinder) バックエンドとして使用する場合、Ceph Object Storage Daemon (OSD) ノードを追加することで、ストレージの容量と冗長性を拡張できます。Block Storage、Object Storage (swift)、および Shared File Systems Storage (manila) サービスは、バックエンドとして Red Hat Ceph Storage をサポートしています。
Block Storage サービスは、個別のバックエンドとして複数のストレージソリューションを使用できます。バックエンドを追加することで、サービスレベルで容量を拡張できます。
デフォルトでは、Object Storage サービスは、OpenShift の基盤となるインフラストラクチャーに永続ボリュームを割り当てることによって領域を消費します。専用ストレージノード上のファイルシステムを使用するようにサービスを設定すると、そのサービスで領域を最大限に使用できます。Object Storage サービスは、XFS および ext4 ファイルシステムをサポートしています。両方のファイルシステムを拡張することで、基盤となるブロックストレージを最大限に消費できます。ストレージノードにストレージデバイスを追加することで、容量を拡張することもできます。
Shared File Systems サービスは、Red Hat Ceph Storage やその他のバックエンドストレージシステムによって管理される指定のストレージプールからファイル共有をプロビジョニングします。この共有ストレージは、サービスで使用可能なストレージプールのサイズまたは数を増やすか、バックエンドストレージシステムをデプロイメントに追加することで拡張できます。各バックエンドストレージシステムは、ストレージシステムと対話して管理する専用サービスと統合されています。