1.17. Red Hat Quay の新機能と機能強化


Red Hat Quay に対して次の更新が行われました。

1.17.1. IBM Power、IBM Z、IBM® LinuxONE のサポート

このリリースでは、IBM Power (ppc64le)、IBM Z (s390x)、および IBM® LinuxONE (s390x) アーキテクチャーがサポートされています。

1.17.2. 名前空間の自動プルーニング

Red Hat Quay 3.10 では、Red Hat Quay 管理者は名前空間 (ユーザーと組織の両方) に自動プルーニングポリシーを設定できます。この機能を使用すると、指定した基準に基づいて名前空間内のイメージタグを自動的に削除できます。このリリースでは、次の 2 つのポリシーが追加されました。

  • タグの数に基づくイメージの自動プルーニング
  • タグの作成日に基づく自動プルーニング

自動プルーニング機能を使用すると、Red Hat Quay 組織の所有者は、上記のポリシーのいずれかに基づいてコンテンツを自動的にプルーニングすることで、ストレージクォータ内に収めることができます。

この機能の実装の詳細は、Red Hat Quay 名前空間の自動プルーニングの概要を 参照してください。

1.17.3. Red Hat Quay UI v2 の機能強化

Red Hat Quay 3.8 では、新しい UI がテクノロジープレビュー機能として導入されました。Red Hat Quay 3.10 では、UI v2 に次の機能強化が加えられています。

  • この更新により、Red Hat Quay 組織用の Settings ページが追加されました。Red Hat Quay 管理者は、このページから設定、請求情報を編集し、組織タイプを設定できます。
  • この更新により、Red Hat Quay リポジトリー用の Settings ページが追加されました。このページを有効にするには、config.yaml ファイルで FEATURE_UI_V2_REPO_SETTINGStrue に設定する必要があります。このページで、ユーザーはロボットの権限の作成と設定、イベントと通知の作成、リポジトリーの表示の設定、およびリポジトリーの削除を行うことができます。
  • この更新により、Red Hat Quay v2 UI でロボットアカウントのリポジトリーアクセスを一括管理できるようになりました。ユーザーは、v2 UI を使用してロボットアカウントを複数のリポジトリーに簡単に追加できるようになりました。
  • この更新により、デフォルトのユーザーリポジトリー、つまり名前空間に Robot accounts タブが追加されました。これにより、ユーザーは独自のロボットアカウントを簡単に作成できます。
  • この更新により、ロボットアカウントと権限の更新の作成または失敗を確認する次のアラートメッセージが追加されました。

    • Successfully updated repository permission
    • Successfully created robot account with robot name: <organization_name> + <robot_name>

      また、別のアカウントと同じ名前のロボットアカウントを作成しようとすると、Error creating robot account というエラーが発生する場合があります。

    • Successfully deleted robot account
  • この更新により、Teams and membership ページが v2 UI に追加されました。Red Hat Quay 管理者は、このページから次の操作を実行できます。

    • 新しいチームの作成
    • 新しいチームメンバーの管理または作成
    • リポジトリー権限の設定
    • 特定のチームの検索
    • チーム、チームのメンバー、またはチームのコラボレーターの表示
  • この更新により、Default permissions ページが v2 UI に追加されました。このページで、Red Hat Quay 管理者はリポジトリーの権限を設定できます。
  • この更新により、Tag History ページが v2 UI に追加されました。さらに、Red Hat Quay 管理者は、リポジトリーのラベルを追加および管理し、リポジトリーの指定タグの有効期限を設定できます。

v2 UI の操作とこれらの機能の有効化または使用の詳細は、Red Hat Quay v2 UI の使用 を参照してください。

1.17.4. Clair のマニフェストのガベージコレクション

従来、Clair のインデクサーデータベースは、新しいマニフェストとレイヤーをアップロードするとストレージが追加されるため、継続的に増加していました。これにより、Red Hat Quay デプロイメントで次の問題が発生することがありました。

  • ストレージ要件の増加
  • パフォーマンスの問題
  • ストレージ管理の負担が増え、管理者が使用状況を監視し、スケーリング戦略を策定する必要がある

この更新により、新しい設定フィールド SECURITY_SCANNER_V4_MANIFEST_CLEANUP が追加されました。このフィールドを true に設定すると、Red Hat Quay ガベージコレクターが、他のタグまたはマニフェストによって参照されていないマニフェストを削除します。その結果、マニフェストレポートが Clair のデータベースから削除されます。

1.17.5. Red Hat Quay のロボットアカウントの管理

Red Hat Quay 3.10 より前は、すべてのユーザーが無制限のアクセス権を持つロボットアカウントを作成できました。このリリースでは、Red Hat Quay 管理者が、ユーザーに新しいロボットアカウントの作成を禁止することでロボットアカウントを管理できるようになりました。

詳細は、ロボットアカウントの無効化 を参照してください。

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