3.19. セキュリティースキャナー設定フィールド


表3.17 セキュリティースキャナーの設定
フィールドタイプ説明

FEATURE_SECURITY_SCANNER

ブール値

セキュリティースキャナー。

デフォルト: false

FEATURE_SECURITY_NOTIFICATIONS

ブール値

セキュリティースキャナーが有効になっている場合、セキュリティー通知を有効にするか、オフにします

デフォルト値: false

SECURITY_SCANNER_V4_REINDEX_THRESHOLD

文字列

このパラメーターは、最終のインデックス作成から状態が変更されたか、以前に失敗したマニフェストのインデックスをもう一度作成するまで待機する最小時間を判断するのに使用します。データは manifestsecuritystatus テーブルの last_indexed datetime から計算されます。インデックス作成実行時に必ず、失敗したマニフェストのインデックスを再度作成しないように、このパラメーターを使用します。再インデックスのデフォルト時間は 300 秒です。

SECURITY_SCANNER_V4_ENDPOINT

文字列

V4 セキュリティースキャナーのエンドポイント。

パターン:
^http(s)?://(.)+$

例:
http://192.168.99.101:6060

SECURITY_SCANNER_V4_PSK

文字列

Clair 用に生成された共有キー (PSK)。

SECURITY_SCANNER_ENDPOINT

文字列

V2 セキュリティースキャナーのエンドポイント。

パターン:
^http(s)?://(.)+$

例:
http://192.168.99.100:6060

SECURITY_SCANNER_INDEXING_INTERVAL

整数

このパラメーターは、セキュリティースキャナーのインデックス作成の間隔 (秒単位) を決定するために使用されます。インデックスのトリガーが発生すると、Red Hat Quay は、Clair でインデックス化する必要のあるマニフェストに対してそのデータベースをクエリーします。これには、インデックス付けされていないマニフェストや、以前にインデックス付けに失敗したマニフェストが含まれます。

デフォルト: 30

FEATURE_SECURITY_SCANNER_NOTIFY_ON_NEW_INDEX

ブール値

新しいプッシュの脆弱性に関する通知の送信を許可するかどうか。
デフォルト: True

SECURITY_SCANNER_V4_MANIFEST_CLEANUP

ブール値

Red Hat Quay ガベージコレクターが、他のタグまたはマニフェストによって参照されていないマニフェストを削除するかどうか。
デフォルト: True

NOTIFICATION_MIN_SEVERITY_ON_NEW_INDEX

文字列

検出された脆弱性に関する新しい通知の最低セキュリティーレベルを設定します。最初のインデックスの後に大量の通知が作成されるのを回避します。定義されていない場合は、デフォルトで High になります。使用可能なオプションには、CriticalHighMediumLowNegligibleUnknown があります。

SECURITY_SCANNER_V4_INDEX_MAX_LAYER_SIZE

文字列

インデックス化に許可される最大レイヤーサイズ。レイヤーサイズが設定済みのサイズを超えると、Red Hat Quay UI は、The manifest for this tag has layer(s) that are too large to index by the Quay Security Scanner メッセージを返します。デフォルトは 8G で、推奨される最大値は 10G です。受け入れられる値は BKMT、および G です。
デフォルト: 8G

3.19.1. Clair v4 によるインデックスの再作成

Clair v4 がマニフェストをインデックス化する場合は、結果として、決定論的なものである必要があります。たとえば、同じマニフェストが同じインデックスレポートを生成する必要があります。これは、異なるスキャナーを使用するとレポートで返される特定のマニフェストに関連して異なる情報を生成するため、スキャナーが変更されるまで True となります。そのため、Clair v4 はインデックスエンジン (/indexer/api/v1/index_state) の状態表現を公開し、スキャナー設定が変更されたかどうかを判別します。

Red Hat Quay は、Quay のデータベースの解析時にこれをインデックスレポートに保存し、このインデックス状態を活用します。以前にスキャンされてからこの状態が変更された場合、Red Hat Quay は定期的なインデックスプロセス時にマニフェストの再作成を試行します。

デフォルトでは、このパラメーターは 30 秒に設定されています。インデックス作成のプロセスをより頻繁に実行する場合は、時間を短縮します。たとえば、新規タグをプッシュしてから、30 秒待たずに、UI でセキュリティースキャンの結果を表示する場合などです。また、ユーザーは要求パターンを Clair に制御し、Red Hat Quay データベースで実行されるデータベース操作のパターンをより詳細に制御する必要がある場合にパラメーターを変更することもできます。

3.19.2. セキュリティースキャナーの設定の例

次の YAML は、セキュリティースキャナー機能を有効にする場合の推奨設定です。

セキュリティースキャナーの YAML 設定

FEATURE_SECURITY_NOTIFICATIONS: true
FEATURE_SECURITY_SCANNER: true
FEATURE_SECURITY_SCANNER_NOTIFY_ON_NEW_INDEX: true
...
SECURITY_SCANNER_INDEXING_INTERVAL: 30
SECURITY_SCANNER_V4_MANIFEST_CLEANUP: true
SECURITY_SCANNER_V4_ENDPOINT: http://quay-server.example.com:8081
SECURITY_SCANNER_V4_PSK: MTU5YzA4Y2ZkNzJoMQ==
SERVER_HOSTNAME: quay-server.example.com
SECURITY_SCANNER_V4_INDEX_MAX_LAYER_SIZE: 8G 1
...

1
推奨最大値は 10G です。
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