3.2. Clair PostgreSQL データベースのアップグレード


Red Hat Quay をバージョン 13 にアップグレードする場合は、Clair PostgreSQL データベースのバージョンを PostgreSQL バージョン 13 バージョン 15 に移行する必要があります。これには、Clair PostgreSQL 13 データベースを停止し、移行スクリプトを実行してプロセスを開始する必要があります。

Clair PostgreSQL データベースをバージョン 13 からバージョン 15 にアップグレードするには、次の手順に従います。

重要

移行手順が成功した後、Clair セキュリティースキャンが一時的に中断される可能性があります。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、Red Hat Quay コンテナーを停止します。

    $ sudo podman stop <quay_container_name>
  2. 次のコマンドを実行して、Clair コンテナーを停止します。

    $ sudo podman stop <clair_container_id>
  3. SCLOrg の データ移行 手順から次の Podman プロセスを実行します。これにより、リモート PostgreSQL サーバーからのデータ移行が可能になります。

    $ sudo podman run -d --name <clair_migration_postgresql_database> 1
      -e POSTGRESQL_MIGRATION_REMOTE_HOST=<container_ip_address> \ 2
      -e POSTGRESQL_MIGRATION_ADMIN_PASSWORD=remoteAdminP@ssword \
      -v </host/data/directory:/var/lib/pgsql/data:Z> \ 3
      [ OPTIONAL_CONFIGURATION_VARIABLES ]
      registry.redhat.io/rhel8/postgresql-15
    1
    Clair PostgreSQL 15 移行データベースの名前を入力します。
    2
    新しい Clair PostgreSQL 15 データベースコンテナーの IP アドレス。sudo podman inspect -f "{{.NetworkSettings.IPAddress}}" postgresql-quay コマンドを実行して取得できます。
    3
    最初の Clair PostgreSQL 13 デプロイメントとは異なるボリュームマウントポイントを指定し、そのディレクトリーのアクセス制御リストを変更する必要があります。以下に例を示します。
    $ mkdir -p /host/data/clair-postgresql15-directory
    $ setfacl -m u:26:-wx /host/data/clair-postgresql15-directory

    これにより、新しいコンテナーによってデータが上書きされるのを防ぎます。

  4. Clair PostgreSQL 13 コンテナーを停止します。

    $ sudo podman stop <clair_postgresql13_container_name>
  5. PostgreSQL の移行が完了したら、手順 3 の新しいデータボリュームマウントを使用して、Clair PostgreSQL 15 コンテナーを実行します (例: </host/data/clair-postgresql15-directory:/var/lib/postgresql/data>)。

    $ sudo podman run -d --rm --name <postgresql15-clairv4> \
      -e POSTGRESQL_USER=<clair_username> \
      -e POSTGRESQL_PASSWORD=<clair_password> \
     	-e POSTGRESQL_DATABASE=<clair_database_name> \
      -e POSTGRESQL_ADMIN_PASSWORD=<admin_password> \
      -p 5433:5432 \
      -v </host/data/clair-postgresql15-directory:/var/lib/postgresql/data:Z> \
        registry.redhat.io/rhel8/postgresql-15
  6. 次のコマンドを実行して、Red Hat Quay コンテナーを起動します。

    $ sudo podman run -d --rm -p 80:8080 -p 443:8443 --name=quay \
    -v /home/<quay_user>/quay-poc/config:/conf/stack:Z \
    -v /home/<quay_user>/quay-poc/storage:/datastorage:Z \
    {productrepo}/{quayimage}:{productminv}
  7. 次のコマンドを実行して Clair コンテナーを起動します。

    $ sudo podman run -d --name clairv4 \
    -p 8081:8081 -p 8088:8088 \
    -e CLAIR_CONF=/clair/config.yaml \
    -e CLAIR_MODE=combo \
    registry.redhat.io/quay/clair-rhel8:{productminv}

詳細は、Data Migration を参照してください。

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