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5.3. Satellite Server へのコンテンツのアップロード

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以下のセクションでは、Satellite 6 API を使用して Satellite Server に大容量のファイルをアップグレードしてインポートする方法を説明します。この例は、サンプルのコンテンツ、ホスト名、ユーザー名、リポジトリー ID、ファイル名を使用している点に注意してください。

このプロセスにはいくつかの手順が含まれます。

  1. 変数を設定します。
  2. コンテンツをアップロードします。
  3. コンテンツをインポートします。
  4. アップロード要求を削除します。

アップロード可能な最大ファイルサイズは、約 2 MB です。大容量のコンテンツのアップロードに関する情報は、2 MB よりも大きいコンテンツのアップロード を参照してください。

手順

  1. パッケージ名を変数 に割り当てます。

    要求例:

    $ export name=jq-1.6-2.el7.x86_64.rpm
  2. ファイルのチェックサムを変数 チェックサム に割り当てます。

    要求例:

    $ export checksum=$(sha256sum $name|cut -c 1-65)
  3. ファイルサイズを変数 サイズ に割り当てます。

    要求例:

    $ export size=$(du -bs $name|cut -f 1)
  4. 以下のコマンドは、新しいアップロード要求を作成し、サイズチェックサム を使用して要求のアップロード ID を返します。

    要求例:

    $ curl -H 'Content-Type: application/json' -X POST -k \
    -u sat_username:sat_password -d "{\"size\": \"$size\", \
    \"checksum\":\"$checksum\"}" \
    https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads

    今回の場合は、76 はリポジトリー ID の例です。

    要求例:

    {"upload_id":"37eb5900-597e-4ac3-9bc5-2250c302fdc4"}
  5. 変数 upload_id にアップロード ID を割り当てます。

    要求例:

    $ export upload_id=37eb5900-597e-4ac3-9bc5-2250c302fdc4
  6. アップロードするパッケージのパスを変数 パス に割り当てます。

    $ export path=/root/jq/jq-1.6-2.el7.x86_64.rpm
  7. コンテンツをアップロードします。データのアップロード時には、正しい MIME タイプを使用していることを確認します。この API では、Satellite 6 に対する要求にほぼ、application/json の MIME タイプが使用します。upload_id と MIME タイプ、他のパラメーターを組み合わせてコンテンツをアップロードします。

    要求例:

    $ curl -u sat_username:sat_password -H Accept:application/json -H \
    Content-Type:multipart/form-data -X PUT --data-urlencode size=$size --data-urlencode offset=0 \
    --data-urlencode content@${path} \
    https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads/$upload_id
  8. Satellite Server にコンテンツをアップロードした後に、適切なリポジトリーにそのコンテンツをインポートする必要があります。この手順を完了するまで、Satellite Server ではこの新しいコンテンツは認識されません。

    要求例:

    $ curl -H "Content-Type:application/json" -X PUT -u \
    sat_username:sat_password -k -d \
    "{\"uploads\":[{\"id\": \"$upload_id\", \"name\": \"$name\", \
    \"checksum\": \"$checksum\" }]}" \
    https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/import_uploads
  9. コンテンツのアップロードおよびインポートが正常に完了したら、アップロード要求を削除することができます。削除することで、アップロード中にデータが使用した一時的なディスク領域を解放することができます。

    要求例:

    $ curl -H 'Content-Type: application/json' -X DELETE -k \
    -u sat_username:sat_password -d "{}" \
    https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads/$upload_id

2 MB よりも大きいコンテンツのアップロード

以下の例では、大容量のファイルを複数のチャンクに分割して、アップロード要求の作成、個別ファイルのアップロード、Satellite へのインポートを行ってから、アップロード要求を削除する方法を説明しています。この例は、サンプルのコンテンツ、ホスト名、ユーザー名、リポジトリー ID、ファイル名を使用している点に注意してください。

  1. パッケージ名を変数 に割り当てます。

    $ export name=bpftool-3.10.0-1160.2.1.el7.centos.plus.x86_64.rpm
  2. ファイルのチェックサムを変数 チェックサム に割り当てます。

    $ export  checksum=$(sha256sum $name|cut -c 1-65)
  3. ファイルサイズを変数 サイズ に割り当てます。

    $ export  size=$(du -bs $name|cut -f 1)
  4. 以下のコマンドは、新しいアップロード要求を作成し、サイズチェックサム を使用して要求のアップロード ID を返します。

    要求例:

    $ curl -H 'Content-Type: application/json' -X POST -k \
    -u sat_username:sat_password -d "{\"size\": \"$size\", \
    \"checksum\":\"$checksum\"}" \
    https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads

    今回の場合は、76 はリポジトリー ID の例です。

    出力例

    {"upload_id":"37eb5900-597e-4ac3-9bc5-2250c302fdc4"}
  5. 変数 upload_id にアップロード ID を割り当てます。

    $ export upload_id=37eb5900-597e-4ac3-9bc5-2250c302fdc4
  6. ファイルを 2MB のチャンクに分割します。

    $ split --bytes 2MB --numeric-suffixes \
    --suffix-length=1 bpftool-3.10.0-1160.2.1.el7.centos.plus.x86_64.rpm bpftool

    出力例

    $ ls bpftool[0-9] -l
    -rw-r--r--. 1 root root 2000000 Mar 31 14:15 bpftool0
    -rw-r--r--. 1 root root 2000000 Mar 31 14:15 bpftool1
    -rw-r--r--. 1 root root 2000000 Mar 31 14:15 bpftool2
    -rw-r--r--. 1 root root 2000000 Mar 31 14:15 bpftool3
    -rw-r--r--. 1 root root  868648 Mar 31 14:15 bpftool4
  7. 分割ファイルの接頭辞を変数パスに割り当てます。

    $ export path=/root/tmp/bpftool
  8. ファイルのチャンクをアップロードします。オフセットは、最初のチャンクの 0 から始まり、ファイルごとに 2000000 ずつ増加します。offset パラメーターを使用して、ファイルサイズと関連付けている点に注意してください。また、インデックスはパス変数の後に使用されます (例: ${path}0、${path}1)。

    要求例:

    $ curl -u sat_username:sat_password -H Accept:application/json -H \
    Content-Type:multipart/form-data  \
    -X PUT --data-urlencode size=$size --data-urlencode offset=0 \
    --data-urlencode content@${path}0 https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads/$upload_id
    
    $ curl -u sat_username:sat_password -H Accept:application/json -H \
    Content-Type:multipart/form-data \
    -X PUT --data-urlencode size=$size --data-urlencode offset=2000000 \
    --data-urlencode content@${path}1 https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads/$upload_id
    
    $ curl -u sat_username:sat_password -H Accept:application/json -H \
    Content-Type:multipart/form-data \
    -X PUT --data-urlencode size=$size --data-urlencode offset=4000000 \
    --data-urlencode content@${path}2 https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads/$upload_id
    
    $curl -u sat_username:sat_password -H Accept:application/json -H \
    Content-Type:multipart/form-data \
    -X PUT --data-urlencode size=$size --data-urlencode offset=6000000
    --data-urlencode content@${path}3 https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads/$upload_id
    
    $ curl -u sat_username:sat_password -H Accept:application/json -H \
    Content-Type:multipart/form-data \
    -X PUT --data-urlencode size=$size --data-urlencode offset=8000000 \
    --data-urlencode content@${path}4 https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads/$upload_id
  9. 完全なアップロードをリポジトリーにインポートします。

    $ curl -H "Content-Type:application/json" -X PUT -u \
    sat_username:sat_password -k -d \
    "{\"uploads\":[{\"id\": \"$upload_id\", \
    \"name\": \"$name\", \"checksum\": \"$checksum\" }]}" \
    https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/import_uploads
  10. アップロード要求を削除します。

    $ curl -H 'Content-Type: application/json' -X DELETE -k \
    -u sat_username:sat_password -d "{}" \
    https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads/$upload_id

重複コンテンツのアップロード

以下を使用して重複したコンテンツをアップロードしようとすると、以下の点に留意してください。

要求例:

$ curl -H 'Content-Type: application/json' -X POST -k \
-u sat_username:sat_password -d "{\"size\": \"$size\", \"checksum\":\"$checksum\"}" \
https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/content_uploads

この呼び出しは、以下のようなアップロード ID ではなくコンテンツユニット ID を返します。

{"content_unit_href":"/pulp/api/v3/content/file/files/c1bcdfb8-d840-4604-845e-86e82454c747/"}

この出力をコピーし、インポートアップロードを直接呼び出して、コンテンツをリポジトリーに追加できます。

要求例:

$ curl -H "Content-Type:application/json" -X PUT -u \
sat_username:sat_password -k \-d \
"{\"uploads\":[{\"content_unit_id\": \"/pulp/api/v3/content/file/files/c1bcdfb8-d840-4604-845e-86e82454c747/\", \
\"name\": \"$name\", \ \"checksum\": \"$checksum\" }]}" https://$(hostname -f)/katello/api/v2/repositories/76/import_uploads

呼び出しが upload_id の使用から content_unit_id の使用に変わることに注意してください。

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