付録A Capsule Server のスケーラビリティーに関する考慮事項
Satellite Server がサポート可能な Capsule Server の最大数には上限がありません。テスト済みの上限は、Red Hat Enterprise Linux 7 ホストの Satellite Server で 17 の Capsule Server と 2 の vCPU です。ただし、スケーラビリティーは非常に柔軟です (特に Puppet クライアントを管理する場合)。
Puppet クライアントを管理するときの Capsule Server のスケーラビリティーは、CPU の数、実行間隔の分散、および Puppet 管理リソースの数によって異なります。Capsule Server では、ある時点で同時実行される Puppet エージェントの上限数が 100 となっています。100 を超える Puppet エージェントを同時実行すると、503 HTTP エラーが発生します。
たとえば、実行が終了してから、次の実行が開始されるまでの任意のタイミングで、同時に実行される Puppet エージェントが 100 台未満で、Puppet エージェントの実行が均等に分散されていると仮定した場合に、CPU が 4 つ割り当てられた Capsule Server は最大で 1250-1600 台の Puppet クライアントに対応し、各 Puppet クライントに、中程度のワークロードである 10 個の Puppet クラスが割り当てられます。必要な Puppet クライアントの数により、Satellite のインストールは、Capsule Server の数をスケールアウトしてサポートします。
Puppet クライアントの管理時に Capsule Server をスケーリングする場合は、以下のことを前提とします。
- 外部 Puppet クライアントには、Satellite 6 統合 Capsule に直接報告するものはありません。
- 他のすべての Puppet クライアントは外部 Capsule に直接報告します。
- すべての Puppet エージェンの実行間隔が均等に分散されています。
均等に分散されないと、Satellite Server をオーバーロードするリスクが高くなります。100 の同時要求の制限が適用されます。
以下の表は、推奨の 4 CPU を使用した場合のスケーラビリティーの制限を示しています。
1 つのホストあたりの Puppet 管理リソース数 | 実行間隔の分散 |
---|---|
1 | 3000 ~ 2500 |
10 | 2400 ~ 2000 |
20 | 1700 ~ 1400 |
以下の表は、最小 2 CPU を使用した場合のスケーラビリティーの制限を示しています。
1 つのホストあたりの Puppet 管理リソース数 | 実行間隔の分散 |
---|---|
1 | 1700 ~ 1450 |
10 | 1500 ~ 1250 |
20 | 850 ~ 700 |