第5章 リリースの情報
本リリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat Satellite 6 のデプロイメント時に考慮すべきテクノロジープレビューの項目、推奨事項、既知の問題、非推奨となった機能について記載します。この Red Hat Satellite 6 リリースのサポートライフサイクル中にリリースされた更新に関する注記は、それぞれの更新に付属するアドバイザリーテキストに表示されます。
5.1. 主な変更点
このリリースの Red Hat Satellite 6 には、次の主要な変更が含まれています。
- レジストリーおよびポートの変更
- 以前は、Satellite サーバーはポート 5000 とポート 443 の 2 つのレジストリーを使用していました。6.10 では、ポート 5000 のレジストリーが使用されなくなりました。ポート 443 で使用されるレジストリーは、引き続き Satellite と Capsule の両方に適用されます。
サポートされるポートおよびファイアウォール要件の完全なリストについては、以下を参照してください。
- Installing Satellite Server from a Connected Network の Ports and Firewalls Requirements
- Installing Satellite Server from a Disconnected Network の Ports and Firewalls Requirements
Installing Capsule Server の Ports and Firewalls Requirements
- Pulp 2 から Pulp 3 への変更
- Satellite 6.10 では Pulp 2 が Pulp 3 に置き換えられています。Satellite を 6.9 から 6.10 にアップグレードすると Pulp コンテンツも移行されますが、これには時間がかかる場合があります。Preparing to Migrate Content to Pulp 3 では、Pulp コンテンツを Pulp 2 から Pulp 3 に事前に移行して、アップグレード前に時間を節約する手順が記載されています。
- コマンドラインインターフェイス (CLI) の変更
- Satellite 6.10 は、コンテンツ管理バックエンドを Pulp-2 から Pulp-3 にアップグレードします。新しい CLI では、コンテンツのエクスポートおよびインポートがサポートされるようになりました。これは、エアギャップ切断された Satellite 環境をサポートするためによく使用されます。
- 新規 CLI へのマッピング
- このリリースの CLI 更新により、Satellite 6.10 でのエクスポートおよびインポートは CDN 形式ではなくなるため、Satellite 6.10 と Satellite 6.9 以前ではエクスポートとインポートに互換性がなくなります。新規 CLI を使用するには、すべてのサーバーで同じバージョンの Satellite を実行する必要があります。エクスポートされたコンテンツを同期する場合は、同等のインポートを使用する必要があります。
export-default
コマンドおよび export-legacy
コマンドは利用できなくなったため、これらのコマンドをシミュレートするエクスポートコマンドがあります。
以下の表では、利用可能なエクスポートコマンドおよびインポートコマンドをマッピングしています。
コマンド | Sat 6.9 以前 | Sat 6.10 以降 |
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コンテンツビューバージョンの完全なエクスポート |
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コンテンツビューバージョンの段階的エクスポート |
* |
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リポジトリーの完全なエクスポート |
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リポジトリーの段階的エクスポート |
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組織のデフォルトコンテンツビューバージョン (ライブラリー) の完全なエクスポート | 該当なし |
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組織のデフォルトのコンテンツビューバージョン (ライブラリー) の段階的エクスポート | 該当なし |
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全組織にわたる全コンテンツの完全なエクスポート |
| 該当なし |
コマンド | Sat 6.9 以前 | Sat 6.10 以降 |
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コンテンツビューバージョンをインポートします。 |
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リポジトリーをのインポート | 該当なし (同期のみ可能) |
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ライブラリーバージョンのインポート | 該当なし |
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