3.5. アップグレード後のタスクの実行
本セクションで紹介する手順の一部はオプションです。お使いのインストールに関連する手順のみを選択できます。
Satellite のアップグレード後に、Capsule の同期がデッドロックで失敗する可能性があります。アップグレード後は、Capsule の同期タスクが進行中ではないことを確認してから、Capsule 上のすべてのワーカーを停止します。
# systemctl stop pulpcore-worker@{2..32}
# systemctl status pulpcore-worker@{1..32} | grep Active
3.5.1. Discovery のアップグレード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
PXE ベースの検出プロセスを使用する場合には、Satellite の ホスト > 検出されたホスト ページに表示させるホストで、Satellite または Capsule Server 上で Discovery アップグレードの手順を実行する必要があります。
このセクションでは、PXE ブートを使用して Satellite Server に登録するホストに渡した PXELinux テンプレートとブートイメージを更新する方法を説明します。
Satellite 6.12 以降、プロビジョニングテンプレートには別途サブネットが関連付けられるので、対象のサブネットに対して TFTP Capsule を使用するように初期設定しないようにしてください。アップグレード後にサブネットを作成する場合には、特に Satellite また Capsule が Discovery テンプレートにプロキシーサービスを提供できるようにしてから、テンプレート Capsule を使用するように、検出されたホストで全ホストを設定する必要があります。
アップグレード中は、TFTP プロキシーが設定された各サブネットが有効化されている場合には、テンプレート Capsule を TFTP Capsule と同じに設定してください。アップグレード後には、すべてのサブネットでこれが正しく設定されていることを確認してください。
ホストで PXE ブートを使用しない場合には、Satellite に新規ホストを検出させるために、これらの手順は、必要ありません。
3.5.1.1. Satellite Server での Discovery のアップグレード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Satellite Web UI で Discovery テンプレートを更新します。
- Satellite Web UI で、Hosts > Provisioning templates に移動します。
-
PXELinux global default行で クローン をクリックします。 -
名前 フィールドに、テンプレートの新しい名前を入力します (例:
ACME PXE global default)。 -
テンプレートエディターフィールドで、
ONTIMEOUT local行をONTIMEOUT discoveryに変更し、送信 をクリックします。 - Satellite Web UI で、Administer > Settings に移動します。
-
Provisioning タブで、
Default PXE global template entryを環境のカスタム値に設定します。 -
Global default PXELinux templateの 値 をクリックします。 - メニューから新しく作成したテンプレートの名前を選択し、Submit をクリックします。
- Satellite Web UI で、Hosts > Provisioning templates に移動します。
- PXE デフォルトのビルド をクリックして、OK をクリックします。
注記テンプレートが変更された場合、Satellite のアップグレードによってテンプレートがデフォルトバージョンに上書きされます。PXE デフォルト設定が構築されると、Settings で設定されたテンプレートが TFTP にデプロイされます。これにより、新しいテンプレートが Settings で正しく設定されている場合、デフォルトのテンプレートがデプロイされる可能性があります。
- Satellite Web UI で Configure > Discovery Rules に移動し、選択した組織および場所を検出ルールに関連付けます。
3.5.1.2. サブネットにテンプレート Capsule があることの確認 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
テンプレート機能が環境で有効にされている場合には、検出されたホストが含まれる全サブネットにテンプレート Capsule があることを確認します。
- Satellite Web UI で、Infrastructure > Subnets に移動します。
- 確認するサブネットを選択します。
- Capsule タブで、テンプレート Capsule が、このサブネットに設定されていることを確認します。
テンプレート Capsules によるサブネットの設定の詳細は、ホストのプロビジョニング の Discovery サービスの設定 を参照してください。
3.5.2. virt-who のアップグレード リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Satellite Server または Capsule Server に virt-who がインストールされている場合は、Satellite Server または Capsule Server のアップグレード時に一緒にアップグレードされるため、追加の作業は必要ありません。これ以外の作業は必要ありません。virt-who を他の場所にインストールしている場合は、手動でアップグレードする必要があります。
作業開始前の準備
Satellite Server または Capsule Server に登録しているホストに virt-who がインストールされている場合は、最初にホストを Satellite Client 6 リポジトリーで利用可能な最新パッケージにアップグレードします。
virt-who の手動アップグレード
virt-who をアップグレードします。
# yum upgrade virt-whovirt-who サービスを再起動して、新しいバージョンを有効にします。
# systemctl restart virt-who
3.5.3. 以前のバージョンの Satellite Tools リポジトリーの削除 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Satellite 6.12 へのアップグレードが完了したら、コンテンツビューから Red Hat Satellite Tools 6.11 リポジトリーを削除して、無効にすることができます。
バージョン 6.11 の Satellite Tools リポジトリーを無効にします。
- Satellite Web UI で、コンテンツ > Red Hat リポジトリー に移動します。
- Enabled Repositories エリアで、Red Hat Satellite Tools 6.11 for RHEL 7 Server RPMs x86_64 を探します。
- 右側の 無効化 アイコンをクリックします。
リポジトリーがまだコンテンツビューに含まれている場合には、無効にできません。スケジュールされているタスクにより、無効にされたリポジトリーからパッケージが自動的に削除されます。
3.5.4. Ansible コンテンツの移行 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Red Hat Enterprise Linux 7 から Red Hat Enterprise Linux 8 へのアップグレードには、Ansible Engine 2.9 から Ansible Core 2.12 へのアップグレードが含まれます。
Playbook、REX 内のジョブテンプレート、ディスク上のロールおよびコレクションなどのカスタム Ansible コンテンツがあり、Satellite 上の Ansible RPM によって配信されるモジュールに依存している場合は、Ansible インストールを適応させるか、Ansible コンテンツを移行するために追加の手順を実行する必要があります。
Ansible Core には必須モジュールのみが含まれています。FQCN 表記 namespace.collection.module に関しては、ansible.builtin.* を引き続き使用できますが、それ以外のものは Ansible Core にはありません。つまり、以前のように非組み込みの Ansible モジュールを使用できなくなるため、最終的には別のソースから入手する必要があります。
アップグレード後に Ansible コンテンツを処理するには、次のオプションがあります。
Ansible Galaxy から必須ではない機能を提供する、コミュニティーが管理する追加のコレクションを取得できます。詳細は、Galaxy User Guide の Installing collections を参照してください。
Red Hat はこのコンテンツへのサポートを提供していない点に注意してください。
-
Red Hat Automation Hub のサブスクリプションをお持ちの場合は、
ansible-galaxyを設定して Automation Hub サーバーと通信し、そこからコンテンツをダウンロードできます。そのコンテンツは Red Hat によってサポートされています。ansible-galaxyの Automation Hub 接続の設定に関する詳細は、コンテンツの主なソースとして Red Hat Automation Hub を設定 を参照してください。 - Ansible ロール、テンプレート、およびその他の影響を受けるコンテンツを書き換えることができます。Red Hat は、お客様が独自に維持するコンテンツへのサポートを提供していない点に注意してください。
外部の Ansible Galaxy サーバーに接続していない Capsule に Ansible コンテンツをダウンロードしてインストールする場合は、Capsule の設定で Ansible Galaxy サーバーの URL を直接使用するのではなく、Satellite Server を介してコンテンツを渡す必要があります。
- Ansible Galaxy サーバーからのコンテンツを、Satellite Server のカスタムリポジトリーに同期します。
- Capsule で Ansible を設定して、Satellite Server からコンテンツをダウンロードします。
3.5.5. PostgreSQL 領域の確保 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
PostgreSQL データベースは、特に負荷の高いデプロイメントにおいて、大容量のディスク領域を使用できます。Satellite でこのディスク領域の一部を回収するには、この手順を使用します。
手順
postgresqlサービス以外の全サービスを停止します。# satellite-maintain service stop --exclude postgresqlpostgresユーザーに切り替えて、データベースの領域を回収します。# su - postgres -c 'vacuumdb --full --all'Vacuum が完了したら、他のサービスを開始します。
# satellite-maintain service start
3.5.6. 事前定義済みプロファイルを使用した Satellite Server の調整 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Satellite のデプロイメントに 5000 台を超えるホストが含まれる場合には、事前定義済みの tuning プロファイルを使用して Satellite のパフォーマンスを向上できます。
Capsule では tuning プロファイルを使用できない点に注意してください。
Satellite が管理するホストの数と利用可能なハードウェアリソースに応じて、プロファイルの 1 つを選択できます。
tuning プロファイルは、/usr/share/foreman-installer/config/foreman.hiera/tuning/sizes ディレクトリーにあります。
--tuning オプションを指定して satellite-installer コマンドを実行した場合には、デプロイメント設定が以下の順番で Satellite Server に適用されます。
-
/usr/share/foreman-installer/config/foreman.hiera/tuning/common.yamlファイルで定義したデフォルトの tuning プロファイル -
/usr/share/foreman-installer/config/foreman.hiera/tuning/sizes/ディレクトリーで定義され、デプロイメントに適用する tuning プロファイル -
オプション:
/etc/foreman-installer/custom-hiera.yamlファイルを設定した場合、Satellite はこれらの設定を適用します。
/etc/foreman-installer/custom-hiera.yaml ファイルで定義した設定は、tuning プロファイルで定義した設定を上書きすることに注意してください。
したがって、tuning プロファイルを適用する前に、/usr/share/foreman-installer/config/foreman.hiera/tuning/common.yaml のデフォルトの tuning プロファイルに定義されている設定、適用する tuning プロファイル、および /etc/foreman-installer/custom-hiera.yaml ファイルを比較して、重複する設定内容を /etc/foreman-installer/custom-hiera.yaml ファイルから削除する必要があります。
- default
管理対象ホスト数: 0 – 5000
RAM: 20G
CPU コア数: 4
- medium
管理対象ホスト数: 5001 – 10000
RAM: 32G
CPU コア数: 8
- large
管理対象ホスト数: 10001 – 20000
RAM: 64G
CPU コア数: 16
- extra-large
管理対象ホスト数: 20001 – 60000
RAM: 128G
CPU コア数: 32
- extra-extra-large
マネージドホスト数: 60000+
RAM: 256G
CPU コア数: 48+
手順
オプション: Satellite Server で、
custom-hiera.yamlファイルを設定した場合、/etc/foreman-installer/custom-hiera.yamlファイルをcustom-hiera.originalにバックアップします。/etc/foreman-installer/custom-hiera.yamlファイルが破損した場合には、バックアップファイルを使用して、ファイルを元の状態に戻します。# cp /etc/foreman-installer/custom-hiera.yaml \ /etc/foreman-installer/custom-hiera.original-
オプション: Satellite Server で
custom-hiera.yamlファイルを設定した場合、/usr/share/foreman-installer/config/foreman.hiera/tuning/common.yamlのデフォルト tuning プロファイルの定義と、/usr/share/foreman-installer/config/foreman.hiera/tuning/sizes/に適用する tuning プロファイルを確認します。/etc/foreman-installer/custom-hiera.yamlファイルの設定内容と比較して、/etc/foreman-installer/custom-hiera.yamlファイルで重複設定を削除します。 適用するプロファイルに対して、
--tuningオプションを指定してsatellite-installerコマンドを入力します。たとえば、medium tuning プロファイル設定を適用するには、以下のコマンドを入力します。# satellite-installer --tuning medium