第1章 Red Hat Satellite 6.13 の概要


このリリースノートには主に、今回リリースされた Red Hat Satellite 6 のデプロイ時に考慮すべき主な変更点、機能拡張、テクノロジープレビューの項目、既知の問題、非推奨の機能、削除された機能について記載します。この Red Hat Satellite 6 リリースのサポートライフサイクル中にリリースされた更新に関する注記は、それぞれの更新に付属するアドバイザリーテキストに表示されます。

1.1. 主な変更点

Red Hat Satellite の 6.13 リリースには、以下の主要な変更が含まれます。

Ansible 設定の永続的なカスタマイズ

以前は、Satellite は重要な Ansible 設定を /etc/foreman-proxy/ansible.cfg に保存していました。これは、foreman-proxy ユーザーのホームディレクトリーに /usr/share/foreman-proxy/.ansible.cfg としてシンボリックリンクされていました。このファイルは、Satellite インストーラーを実行するたびに上書きされました。したがって、Ansible は他の設定ファイルを無視したため、Ansible 設定を永続的にカスタマイズできませんでした。

今回のリリースでは、Satellite は重要な Ansible 設定を環境変数として /etc/foreman-proxy/ansible.env に保存します。つまり、Ansible は、/etc/ansible/ansible.cfg および Capsule によって提供される環境から設定を読み取るようになりました。Satellite のインストーラーは /etc/ansible/ansible.cfg を変更できないため、このファイルを使用して、Ansible 設定を永続的にカスタマイズできます。

環境変数は /etc/ansible/ansible.cfg の値よりも優先されることに注意してください。これにより、Satellite に必要な基本的な設定が確実に保持されます。

Capsule ロードバランサーを介したホスト登録
負荷分散を使用するデプロイメントでは、グローバル登録機能のオプションとしてロードバランサーを提供するように Capsules を設定できます。Capsule を負荷分散用に設定するときに、ロードバランサーの URL を --foreman-proxy-registration-url 引数として Satellite インストーラーに渡すことができます。その後、Satellite のホストをロードバランサーに直接登録できます。これにより、登録後にホストでサブスクリプションマネージャーを手動で再設定する必要がなくなります。
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