第3章 バグ修正
ここでは、Red Hat Satellite 6.14 で修正された、ユーザーに重大な影響を与えるバグについて説明します。
Red Hat Insights へのホストの登録時のロギングエラー
以前は、コマンド Insights-client -register -verbose
を実行して Red Hat Insights に登録されたホストをプロビジョニングすると、パッケージのインストール後に膨大なスタックトレースログが記録されていました。
このリリースでは、ログの記録が抑えられ、分析が容易になりました。
Jira:SAT-13098
検出されたホストをプロビジョニングする際のホストグループ情報の継承
以前は、検出されたホストをプロビジョニングするときに、ホストグループを選択してホストエントリーをカスタマイズしようとすると、コンテンツビューとライフサイクル環境の情報が欠落していました。これにより、デプロイメントの試行が失敗していました。このリリースでは、検出されたホストをプロビジョニングするときに、ホストグループからの情報が正しく継承されます。
Infoblox プラグインが、すでに使用されている IP アドレスを提案しなくなりました。
以前は、Infoblox プラグインを DHCP プロバイダーとして使用すると、すでに使用されている空き IP アドレスが提案されました。この修正により、IP アドレスの利用可能性を確認するようにプラグインを設定できるようになりました。利用可能性のチェックはデフォルトで有効になっています。
Host Registration フォームのオプションフィールドが必須としてマークされなくなりました。
以前は、Satellite Web UI では、Hosts > Host Registration のフィールド Organization、Location、Setup REX、Setup Insights、Install packages、Token life time、および REX pull mode に、必須であることを示すアスタリスクが付いていました。これらのフィールドはオプションであるため、この修正によってアスタリスクマークが削除されました。また、必須の Activation Keys フィールドが Advanced タブから General タブに移動しました。
katello/api/repositories/:repository_id/sync がリポジトリーの同期ステータスを正しく取得するようになりました。
/katello/api/repositories/:repository_id/sync
エンドポイントが正しく機能するようになりました。GET リクエストを送信して、指定のリポジトリーの同期ステータスを取得できます。
Jira:SAT-17818
新しいシステムの SCAP クライアントでローカルファイルが有効になりました。
以前は、RHEL 8 および RHEL 9 の最近のマイナーリリースを実行しているホストでは、SCAP クライアントがローカル SCAP リソースを無視していました。このリリースでは、上記のシステムでも SCAP クライアントが root のホームディレクトリー (/root
) でローカル SCAP リソースを検索するように設定されています。
HTTPS 経由で提供されるインストールメディアを使用した完全なホストブートイメージの生成が失敗しなくなりました。
以前は、HTTPS 経由で提供されるインストールメディアを使用してホストを作成し、完全なホストブートイメージを生成しようとすると、イメージのダウンロードが失敗していました。このリリースでは、イメージのダウンロードが正しく機能します。
ホストデータのエクスポートに選択した列が含まれるようになりました。
以前は、All Hosts ページからのエクスポートには事前定義で選択された列が含まれており、ページで選択した列は反映されていませんでした。このリリースでは、エクスポートには、Satellite Web UI で選択した列のセットが含まれます。csv
エクスポートでは一部の列が複数の列に分割される場合があることに注意してください。
Jira:SAT-16915
HTTP プロキシーを使用する代替コンテンツソースで HTTP プロキシーを削除できない
以前は、代替コンテンツソースで Use HTTP Proxy フラグが設定されていないと、トラフィックが引き続き HTTP プロキシーを通過していました。このリリースでは、代替コンテンツソースで HTTP プロキシーフラグの使用 を設定および設定解除できるようになり、正しく機能します。