第1章 変更の概要
Red Hat Customer Portal では、本リリースのメジャーバージョンおよびマイナーバージョンの セキュリティーおよびバグ修正アドバイザリー を確認することができます。
Red Hat Satellite の 6.14 リリースには、以下の変更が含まれています。
カスタム製品の有効化と Simple Content Access
- カスタム製品はデフォルトで無効になりました。
- ホストとアクティベーションキーのコンテンツアクセスについては、変更はありません。これは、Simple Content Access の使用の有無にかかわらず組織でアップグレードを行う場合に、適切な enabled/disabled のオーバーライド設定をリポジトリーに追加することで確実に設定できます。
- このアプローチを採用することで、組織で Simple Content Access にスムーズに移行できます。
コンテンツビュー管理の改善
- コンテンツビューに新しい変更がある場合、Versions テーブルで、コンテンツビューのバージョンにインジケーターアイコンが表示されます。監査レコードが削除された場合など、Satellite が変更の状態を判断できなかった場合、アイコンは灰色になります。
- コンテンツビューに監査された変更が含まれておらず、コンテンツビューを公開する必要がない場合は、コンテンツビュー公開ウィザードにメッセージが表示されます。
- コンテンツビューにフィルターが適用されている場合、Versions テーブルで、コンテンツビューのバージョンにインジケーターアイコンが表示されます。
ライフサイクル環境の割り当ての改善
- 特定の Capsule のライフサイクル環境にホストを割り当てることができるのは、Satellite から同期するライフサイクル環境が Capsule に含まれている場合のみです。
- 特定の Capsule に同期されていないライフサイクル環境に対してホストを一括で割り当てようとすると、タスクは失敗し、この Capsule に依存するホストに関するエラーメッセージが表示されます。
- 個々のホストを別のライフサイクル環境に再割り当てする場合は、そのホストの Capsule に同期されているライフサイクル環境のみを選択できます。
Satellite API の Ansible ロール
- Ansible ロールの割り当てを変更するたびにすべての Ansible ロールを定義しなくても、単一の Ansible ロールをホストまたはホストグループに追加または削除できます。
定期的なリモート実行ジョブと同期計画
- 拡張 cron 行を使用して、週や月の特定の日などを指定できます。
レポートテンプレートの改善
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Host - Applicable Errata
およびHost - Registered Content Hosts
: 新しいオプションを使用して、レポートに該当するすべてのエラータをリストするか、インストール可能なエラータのみをリストするかを選択できます。 -
Host - Applied Errata
: レポートにエラータのリリース日が含まれるようになりました。
グローバルホスト登録フォーム
- 以前に誤って必須としてマークされていた登録フォームのオプションフィールドからアスタリスクが削除されました。
Apache がデフォルトでシステム全体の暗号化ポリシーを使用
- Satellite Server のシステムレベルで暗号化ポリシーを設定でき、Apache 設定はデフォルトでそのポリシーを継承します。詳細は、Red Hat Enterprise Linux 8 のセキュリティー強化 の システム全体の暗号化ポリシーの使用 を参照してください。
ドキュメントの改善
- コンテンツの管理 の パッケージの依存関係の解決 に関する説明を改善しました。
- OpenSCAP の設定およびスキャンに関するドキュメントは、Red Hat Satellite の管理 から、新しいガイドの セキュリティーコンプライアンスの管理 に移動しています。
アップグレードおよび更新ガイドは 2 つの別個のガイドに分かれました。
Convert2RHEL 変換前分析用の新しい REX ジョブテンプレート
Satellite は、リモート実行用の新しいジョブテンプレート Convert2RHEL analyze
を提供します。実際の変換の前にこのテンプレートを使用して、ホストが Red Hat Enterprise Linux に変換する準備ができているかどうかを確認します。
この機能は 6.14.1 リリースで利用可能です。
このリリースでは、次のパラメーターが削除されました。
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--foreman-proxy-content-puppet
: Satellite での Puppet の統合を簡素化するために削除されました。 -
--puppet-auth-template
: Puppet 6 のサポートとともに削除されました。 -
--puppet-server-use-legacy-auth-conf
: Puppet 6 のサポートとともに削除されました。
このリリースでは次のパラメーターが追加されました。
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--foreman-proxy-content-pulpcore-hide-guarded-distributions
: コンテンツガードによって保護されているディストリビューションをデフォルトのリストから非表示にします。 -
--foreman-proxy-plugin-openscap-ansible-module
: OpenSCAP プラグインの Ansible モジュールを確保します。 -
--foreman-proxy-plugin-openscap-ansible-module-ensure
: OpenSCAP プラグインの Ansible モジュールを確保します。
このリリースでは、次のパラメーターが置き換えられました。
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--puppet-puppetmaster
は--puppet-agent-server-hostname
に置き換え: Puppet サーバーのホスト名を設定します。 -
--puppet-port
は--puppet-agent-server-port
に置き換え: 接続するサーバーのポートをオーバーライドします。