第3章 毎月パッチを適用する例


本章では、Satellite を使用してエラータを毎月システムにデプロイする方法について説明します。この例では、2016 年 3 月にシステムにパッチを適用すると仮定しています。

注記

この手順により、Satellite 5 にあった spacewalk-clone-by-date コマンドと同じ機能が得られます。この機能については、Rich Jerrido の『Red Hat Satellite 5.6 Satellite Errata Management』に説明があります。Satellite 6 では、コマンドラインツール hammer を使用して、Satellite 5 の spacewalk-clone-by-date コマンドと同じ機能を得ています。

3.1. コンテンツビューの定義およびエラータの絞り込み

この手順では、コンテンツビューを作成し、コンテンツビューにエラータを含めるためのフィルターを追加し、続いてフィルタールールを使用して日付でフィルターに制限を設定します。

  1. コンテンツビューを作成します。

    # hammer -p PASSWORD content-view create --name='test_cv' --organization="Default Organization"
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
    注記

    上記のコマンドでは、暗号化されずにパスワードが渡されます。本ガイドで説明するこの手法は、この認証方法を熟知したお客様を想定したものですが、お客様にはよりセキュアなパスワード保管方法 (パスワードを .yml ファイルに保管する) を推奨します。詳細については、『Hammer CLI Guide』「Authentication」を参照してください。

  2. エラータのフィルターを作成します。

    # hammer -p PASSWORD content-view filter create --name='test_filter' --organization="Default Organization" --content-view='test_cv' --type=erratum
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  3. 日付でフィルタールールを作成します。

    この例では、日付は 2016 年 3 月 30 日です。このルールでは、2016 年 3 月 30 日およびそれ以降のエラータがすべて除外されることになります。

    # hammer -p PASSWORD content-view filter rule create --content-view='filter_test'  --organization="Default Organization"  --content-view-filter='my-filter' --start-date=2016-03-30  --types=security,enhancement,bugfix
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  4. コンテンツビューをライフサイクル環境にプロモートし、そこに含まれるエラータをそのライフサイクル環境で利用できるようにします。

    $ hammer content-view version promote
      --content-view cv_name \
      --organization-label="Default Organization" --to-lifecycle-environment env_name
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  5. 以下のコマンドを使用して、レポジトリーをコンテンツビューに追加します。そのコンテンツビューに追加されている既存のリポジトリーリストは影響を受けません。

    $ hammer content-view add-repository --organization-label org_label --name cv_name --repository-id repo_ID
    Copy to Clipboard Toggle word wrap
  6. 『Hammer CLI Guide』のコマンドを使用して、エラータをホストに適用します。

    $ hammer host errata apply --host <hostname> --errata-ids <erratum_ID1>,<erratum_ID2>...
    Copy to Clipboard Toggle word wrap

    エラータをホストに適用するコマンドの詳細については、『Hammer CLI Guide』「Applying Errata to a Content Host」を参照してください。

トップに戻る
Red Hat logoGithubredditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。 最新の更新を見る.

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

Theme

© 2025 Red Hat